
亀塚古墳(石碑)

※コロナ禍なので実際はマスクをしていますが、マンガでは人物のマスクは省略しています。
今回は前回の狛江古墳群巡りの続きです。古墳カードがもらえる5つの古墳を中心に、1日で歩いて巡れる古墳を紹介していきます。
>>>日本列島ゆるゆる古墳ハント(22)東京都狛江市「狛江古墳群」都内の住宅地で古墳散歩

兜塚古墳
古墳カードがもらえる古墳「猪方小川塚古墳」「土屋塚古墳」「経塚古墳」「亀塚古墳」「甲塚古墳」。前回は小田急線を挟んで南側「猪方小川塚古墳」「土屋塚古墳」と、その周辺の古墳を紹介しました。今回は小田急線の南側の古墳です。
まずは駄倉塚古墳

全長40m、高さ4mの古墳ほどの古墳だったとされています。現在は中央部分しか残っていません。発掘された埴輪から5世紀中頃に築造されたとされています。こちらはマンションの敷地内にあり、登れるようですが狛江市発行の「狛江市文化財散策マップ」では立ち入れる古墳としては表記されていません。駅から3分ほどの駅チカ古墳です。
続いて経塚古墳

経塚古墳は、かつては5世紀中頃に築造され、全長40mの円墳で、幅10m以上の周溝がめぐっていたとされています。13〜16世紀に建てられた板碑が林立しており、中世の常滑の蔵骨器も出土しています。中世で墳墓として再利用された複合的な遺跡です。
こちらも「狛江市文化財散策マップ」では立ち入れる古墳としては表記されていません。ですが、古墳に建てられた看板には「経塚古墳の見学を希望する方は、となりの狛江ガーデンハウス管理室、または泉龍寺まで起こしください」とあります。隣のマンションの管理室に行きましたが、週末だったせいか管理人さんに会うことはできず、この日は中に入れませんでした。
ちなみに駄倉塚古墳の上には「征清戦死招魂碑」が建てられているそうです。狛江古墳に限らず、古墳の頂上には慰霊碑とか殉国碑が建っていることが多いのですが、中世から「塚の再利用」というのは続いているのだなと思いました。中にはお墓が建てられているケースもあり、墓の上に墓、というのもよくあります。
次は亀塚古墳

こちらは古墳カードにもなっています。かつては狛江古墳群のなかでも屈指の大きさを誇る帆立貝形古墳でした。全長41m、高さ7mの古墳で、5世紀末の築造とされています。
昭和26年(1951年)に発掘調査されたときの出土品は、東京国立博物館に収蔵されています。しかしその後、墳丘の大部分が削られてしまい、今は前方部の一部が残るのみとなっています。現在は残る敷地に通路や広場を設けて、2020年に古墳公園として整備されています。
東京国立博物館に出土品が収蔵されるくらいの歴史的な価値がある古墳だったのに、石室、主体部も含めてなくなってしまったと聞くと、とてもさみしい気持ちになってしまいました。それでも、古墳があった跡を残してくれたことを感謝する気持ちにもなります。
そして最後は兜塚古墳

こちらも古墳カードになっています。そして直径36m、高さ5mの円墳で、6世紀半ばに築造されたとされています。そして! 築造された当時と同じ大きさの古墳です。亀塚古墳の墳丘が、ほぼ完全消失していたのを見た後に兜塚古墳へ訪れたので、とっても感動してしまいました。そして、敷地は柵で囲われていて門がついていたのを見て、「猪方小川塚古墳」が「古墳の一戸建て」みたいだったのと同じく、「古墳のお屋敷」みたいだなと思いました。こちらの古墳は築造当時と同じといわれる墳丘に登れるのもうれしいところです。6世紀半ばにこんなに大きな塚を作ったのだなあと歴史のロマンを感じられます。東京都指定史跡です。
以上が我々の狛江古墳群の古墳ハントでした。
今回は、追加があります。
緊急事態宣言中は古墳カードを配布している「むいから民家園」が閉館していたので、後日、平日の日中に狛江市役所へ古墳カードをもらいに行ってきました。これも自宅近くの古墳ならではです。

古墳カードは、訪れた証拠として写真を見せるともらえます。5つの古墳の写真をスマホで見せて、古墳カードをいただきました。5枚コンプリートするともらえるスペシャルカードももらえます。公開してもいいですか? と聞くと「できればシークレットで」とのことでしたので、ぜひ狛江で古墳ハントをして5枚コンプリートしてみてください。古墳カードはカードがなくなり次第終了とのことですが、2021年5月の時点ではまだまだ残りはあるとのことでした。
配布されている「古墳散策マップ」にはカードを6枚入れる切れ目が入っていますので、古墳カードをマップと一緒にまとめて保管できます。こちらのマップも忘れずにもらって帰りましょう。
そして経塚古墳に再チャレンジもしました。

今回は平日の昼間。管理人さんがいらっしゃったので、経塚古墳の鍵を開けていただきました。鍵は開けるときだけ必要で、締めると鍵がかかり、中からは開けられるというオートロック仕様です。なので、管理人さんは鍵を開けてくださり、あとは見学者が見学をするというスタイルでした。「古墳見学の方は多いですか?」と聞くと「結構いらっしゃいます」とのことでした。

経塚古墳、人気スポットですね! 墳丘は階段がついており登りやすいです。かつてあったという板碑は近くの泉龍寺に保存されているということで、現在の墳丘には何もありません。私はいつか「古墳付きの家」に暮らしたいという夢がありますが、狛江は古墳マンションが多く、夢の候補地のひとつになりました!
狛江古墳群
住所:東京都狛江市
[All Photos by Mizutani salucoro]
Mizutani salucoro
イラストレーター/マンガ家
1976年千葉県生まれ。女子美術短期大学卒業。現在は事実婚で一児の母。旅行記エッセイ、自身の結婚・離婚・事実婚にまつわるエッセイの著作が多い。旅行エッセイは『30日間世界一周!(全3巻)』『35日間世界一周!!(全5巻)』など。結婚にまつわるエッセイは『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』など。自著では装丁も全て手がけている。趣味の空手は弐段。古墳好き。
夫婦で2年連続ドナーになるという激レアな体験をマンガにした新刊「
骨髄ドナーやりました!」(少年画報社刊)が発売中。
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