ブルックリンといえば、NYCで一番トレンドなエリア。でも、ベッドフォードやウィリアムズバーグだけが、ブルックリンではありません。ブルックリンの南端ブライトンビーチ(Brighton Beach)は、海辺沿いのロシア人街。夏になると行きたくなる町です。
夏は、滅茶混みのコニーアイランドの先にあります。コニーアイランドは、平日でもこの人出ですよ。
潮風に吹かれながら、コニーアイランドを背にしてボードウォークを歩いて行きます。
静かで穏やかな海辺沿いの町
少しずつ人が減ってくると、ブライトンビーチです。ボードウォーク沿いに、ロシアン・レストランが並んでいます。
リトル・ロシア
海辺から、地下鉄高架下に向かってみましょう。ロシア語標記が基本。
八百屋さんも、スーパーも、ロシア語。地下鉄高架下にはロシア系の店が並び、ロシアに辿り着いたような気持ちになりますが、この多様性がNYCの醍醐味。
食べ歩きも楽しい
揚げたてのピロシキ。英語標記のない店も多く、中身が分からなくて困ります(苦笑)。
ロシア系のベーカリーのショーケース。これは何だろうと、想像しながら眺めるのも楽しくて。
ロシア料理をいただくなら、この店
ロシアレストラン”Skovorodka”に入ってみました。レビューが良かった店です。
ボードウォークを2駅分歩いて、お腹が空きました。何をオーダーしましょうか。
ロシア料理ですから、前菜はスモークサーモンにしました。ホームメイドのスモークサーモンは、肉厚でむっちり。
HOMEMADE LOX $10.00
ウクライナ風ボルシチ。日本で食べたボルシチは何だったの? と思わせた逸品。ビーツをはじめとして野菜たっぷり、牛肉も入ってボリューム満点。にんにくも効いていますよ。日本では、けんちん汁か豚汁に相当する懐かしい味です。この店を訪れたら、忘れずにオーダーしてくださいね。
UKRAINIAN BORSCHT $5.50
生クリームを絡ませたビーフ・ストロガノフ。牛肉が柔らかく甘く、うっとりするような美味しさ。
BEEF STROGANOFF (made with beef tenderloin) $20.00
ロシアビールの後は、名高いグルジア風ワインを。思ったより甘口の赤ワインで、デザートワインに近い気がしました。
GEORGIAN WINES $8.00 (Glass)
Skovorodka
Official Website
【エリア】ブルックリン ブライトンビーチ
【価 格】$$
【雰囲気】レトロ
【行 列】なし
【マスト】ウクライナ風ボルシチ、ビーフ・ストロガノフ
【おススメ度】★★★★
潮風を受けてボードウォークを歩き、海辺の町で過ごした一日。鄙びた雰囲気とロシアグルメが魅力。NYCを訪れたなら、ぜひ足を伸ばして欲しい町です。マンハッタンのミッドタウンから、地下鉄で約1時間。
おまけ お土産に買ったもの
挽肉入りのピロシキ(奥)、ソフトチーズ入りのパン(手前)。どちらも素朴な味で、ボリュームたっぷり。共に$1.50。
鱒(ます)の薫製、タラモサラタ(ギリシャ料理のペースト)、鰊(にしん)のオイル漬け、たら肝の缶詰など。物価が安く、甘い香りのするロシアのお菓子の量り売りの店、総菜やいくら、スモークサーモンを売る店などショッピングも楽しいですよ。
日の明るいうちには問題ありませんが、夜間はウロウロしない方が良いでしょう。映画「リトルオデッサ」の舞台になった町です。
[All photo by Hideyuki Tatebayashi]
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.
[トリップアドバイザー/Brighton Beach]
[NYC]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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