
ホイアンからバスに乗ってフエへ

同じくベトナム中部の人気の観光地ホイアンからバスに乗って5時間ほど。12万ドン(約550円)(宿泊したホテルで手配)で、130㎞の道のりです。面白いのはバスが寝台使用で、2段ベッドのように並んでました。リクライニングが万全ではないので、寝られるようで寝られないという不安定なシートです。途中で乗り降りする人もいて、のんびりした雰囲気でした。
フエ名物5品を楽しんで620円ほど!

フエに到着したのはお昼過ぎ。街をぶらぶらして、夜はホテル(ほぼホステル)の人に聞いたレストラン、Quán Bánh Khoái Hạnhに出かけました。

一人旅だと、なかなかいろいろなものを食べるのが難しかったりしますが、このお店にはフエの名物料理5品をセットにしたものがあるのでうれしいんです。13万ドン(約620円)でこのボリューム!一つずつ紹介します。
えびの旨味でチュルっといく「バインベオ」

ベトナム南部の名物の一つと言えばこの「バインベオ」。米粉ベースの生地を直径4㎝程の小さな器に入れて蒸します。そこにのせるのはえびと揚げ玉ねぎ。これに、ニョクマム、レモン、砂糖を入れたヌクチャムというソースをちょっとかけて食べます。
米粉なので、プリッとした弾力があります。えびとニョクマムの魚の出汁感が絶妙。いくつでも食べられそうです。
米粉の蒸し春巻き「バインクオン」の中身は!

こちらもまたまた米粉の料理。薄い生地にチャーシューとレタスに似た野菜やモヤシなどが一緒に巻かれている蒸し春巻き「バインクオン」です。これも同じヌクチャムで。
生地の材料は同じ米粉ですが、平べったくて大きいので、のど越しがいいんです。チュルっと食べられます。ベトナム料理は中華料理の影響を強く受けています。チャーシューはまさにチャーシューですが、やっぱりヌクチャムの魚の旨味が独特です。
揚げ春巻きに必須なのがきくらげ

中華料理の春巻きだと、餡でちょっととろりとした野菜と豚の細切りを炒めたものが入っていますが、ベトナムの揚げ春巻き「ネムラン」の場合にはきくらげと豚肉に春雨が基本です。大きさは長さ5㎝くらいで小さめ。バリっと揚がってビールにもよく合います。
たれはヌクチャムで食べることも多いのですが、こちらのお店ではタイのスイートサワーソースで。
ポークの小さなバーベキューをまた巻く!

「ネムルイ」は、レモングラスを串にした豚肉のつくねをバーベキューにしたもの。ポーク自体はクセもなくシンプルな味付けです。これを、かなり薄い米粉の皮に野菜と一緒に巻いて食べます。そうです。ベトナムでは「巻く料理」が多いんです。
お米のパンケーキですがソースがかなり独特

米粉をベースにしたものに、えびを乗せて焼き上げる「バインコアイ」。サクサクっとした食感です。

ボールに取って、ご飯のようにして、その上に葉野菜に大根、にんじん、きゅうりに豚ひき肉などをのせて食べていきます。合わせるソースにはレバーが使われていて濃厚です。実は、食べているときはレバーとは全く気が付かなかったほど。おいしく調理されていてびっくりでした。
旅行客向けのレストランならセットもある
一人旅だと、レストランで食べ物がいろいろ食べられないという悩みもありますが、メニューを探して見ると、こんなセットメニューを見つけることがあります。そんなときはラッキー。しかも、旅先についたその日なら、まずはいろいろ食べておいて、翌日からさらにいろいろ探して回るっていうのもいいと思います。
Quán Bánh Khoái Hạnh
住所:11 Phó Đức Chính, Huế, ベトナム
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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