「凡例」の読み方と意味
「凡例」の読み方は、「はんれい」。
「凡」という文字は「平凡」や「凡庸」のように「ぼん」と読むことが多いため、「凡例」を「ぼんれい」と読む人もいますが、これは誤りです。
意味は、書籍の図や文章の編集方針、使用方法、使用上の注意、記号や略語などに関する説明。一般的に、書籍の巻頭のほうに書かれています。ほかにも、地図上で地図記号を解説した表のことも凡例、あるいは記号表と呼びます。
記号については凡例を参照してください。
「凡」のつくことばの読み方
「凡」という漢字には、①すべて、みな、②ありふれた、なみの、ふつうの、③およそ、といった意味があり、読み方もボン・ハン・すべ(て)、およ(そ)、などさまざまです。ここでは「凡」のつくことばの読み方を紹介します。
凡眼:ぼんがん
凡骨:ぼんこつ
凡才:ぼんさい
凡作:ぼんさく
凡人:ぼんじん
凡打:ぼんだ
凡退:ぼんたい
凡庸:ぼんよう
非凡:ひぼん
平凡:へいぼん
凡そ:およ(そ)
大凡:おおよそ
凡て:すべ(て)
国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。