山梨の鉄板お土産と言えば、桔梗屋の信玄餅。過去記事『地元民が伝授!あの山梨を代表する銘菓「桔梗信玄餅」の通な食べ方』でも取り上げましたね。
現在では桔梗信玄餅アイス、桔梗信玄餅生プリン、カントリーマアム桔梗信玄餅など関連商品もいっぱい。山梨に行けば関連商品の1つは買って帰るかと思います。
高速道路のサービスエリア、県内各地のお土産売り場では必ず売っている商品で、もちろんどこで買っても同じなのですが、せっかくなら桔梗屋の本社工場に立ち寄って買ってみてはいかがでしょうか。
そこで今回は桔梗屋の関連商品が全て手に入る上に、信玄餅の詰め放題も体験できる桔梗信玄餅工場テーマパークを紹介します。
テーマパークを自称する本社工場
桔梗屋は、明治時代に菓子店としてスタートした老舗。昭和43年に信玄餅を大ヒットさせた後、徐々に経営を拡大し、平成2年には現在の笛吹市一宮町に本社を移転して、平成15年には本社工場の敷地内にアウトレットや直営店などの関連施設を併設させたのだとか。
平成23年には工場見学ブームを受けて、多くの観光客が押し寄せるようになったと言います。今ではテーマパークを自称するくらい工場内は見どころがそろっていて、県庁所在地である甲府から勝沼などに向かう途中で立ち寄りたい観光スポットになっています。
220円で信玄餅を詰め放題
本社の敷地内には、1日10万個の信玄餅を作る本社工場(無料見学可能)、オフィシャルショップ、カフェ、工場アウトレット、レストランなどが集まっています。
中でも最大の見どころと言えばやはり、信玄餅を詰め放題で持ち帰れるグリーンアウトレット 1/2。桔梗屋の看板商品である桔梗信玄餅を、220円で規定の袋に詰め放題できるサービスが毎日開催される場所ですね。ルールはシンプルで、専用袋に詰められるだけお菓子を詰めて、最後は玉結びができればオッケー。
スタッフの方に聞くと、通常であれば8個から10個くらいは詰められると言います。同商品は2個入りで330円(税込)ですから、驚くほどお得な計算になりますよね。
今までの最高記録(すなわち世界記録)としては、2時間かけて37個を詰め込んだ猛者が居るとの話でした。通常の4倍近い量ですから、何か天地がひっくり返るような創意工夫をしたに違いありません。
詰め放題サービス開始の1時間前には並ぶ必要あり
最高記録を聞き、「さあ、自分も頑張るぞ」と筆者も意気込んだものの、残念ながら訪れた時点で詰め放題サービスは締め切られていると知りました。
詰め放題は毎日9時30分開始で、お菓子がなくなり次第終了になります。筆者が訪れた時間は平日の9時15分。会場に列ができていたので最後尾に並ぼうと思うと、「本日の詰め放題は終了しました」の文字が見えます。
スタッフの方に聞いてみると、その日は9時10分の時点で整理券の配布が終了しており、整理券がない人は諦めるしかないのだとか。毎日どの程度のお菓子が詰め放題に回せるかは分からないため、「何時に来れば確実に整理券を受け取れる」といった断定もできないのだとか。
家族旅行を兼ねたゲリラ的な突撃来訪ではなく、「取材で訪れる」と正規のルートでアポを取っておけば良かったと筆者は激しく落ち込みます。なにしろ編集長からは「ぜひ、新記録更新にチャレンジしてください」とお達しを受けていたのですから・・・。
声を掛けた挑戦者の平均獲得個数は15個前後
困り果てた筆者は、同じ建物の一角で販売されていた「桔梗信玄ソフト+」を外に持ち出し、備え付けのテーブルと椅子で食べながら思案します。しかし、冷たい風が吹くばかりで、もちろん何も奇跡は起こりません。そこで仕方なく、お菓子の詰め放題を終えて盛り上がっている体験者たち何組かに近づき、声を掛けてみました。
埼玉や東京から来たという旅行者たちの記録はそろって13~15個。少しビニールを触らせてもらいましたが、頑丈にできているため、ちょっとくらい伸ばしても破れません。
どなたも待ち時間にビニールを引っ張って広げ、リボルバー拳銃の回転式弾倉に薬きょうを詰めるような形で、信玄餅の容器を袋に効率よく押し込んでいました。それでも15個前後で袋はパンパン。どうしてこの袋に37個も入るのか、疑問だけが残りました。ちなみにビニール袋は破れたら交換してもらえるそうですよ。
以上、お菓子の詰め放題が人気の桔梗信玄餅工場テーマパークを紹介しましたが、いかがでしたか? 詰め放題を終え、工場を見学し、桔梗屋東治郎などのオフィシャルショップで買い物をしても、1時間あれば十分に回れます。山梨県内の移動中に、ちょっと立ち寄ってみると楽しいかもしれませんね。
[All photos by Masayoshi Sakamoto]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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