“Off”の基本イメージは「離れていく」様子
みなさんは、学生時代に習った“Off”の入った英熟語をどのくらい思い出せますか?
“Get off”(降りる)、“Take off”(離陸する、脱ぐ)、“Call off”(中止する)など、ほぼどんな動詞でも“Off”をくっつければ熟語になるのではないかというぐらい、たくさんあったと思います。今回は、日常会話で絶対に覚えておきたいものだけを厳選して、“Off”の使い方をご紹介します。
まず、“Off”の反対語は“On”ということで、ついつい「(スイッチを)切る」というイメージが強い人も多いかもしれません。しかし、“Off”の一番大切な意味は「離れる、離れていく」と覚えておきましょう。
「行ってきます」って何て言う?
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英語には「行ってきます」にぴったりくる挨拶がないのですが、気軽にどこかに行く、出発することを知らせるフレーズとして、“Off”を用いて“I am off.”がよく使われます。
例)仕事へ向かう際に家にいる家族へ一言。
I am off, see you tonight.(行ってきます、夜にね。)
また”Where are you going?”(どこに行くの?)よりもネイティブがよく使うのは“Off”を用いたこちら。
例)Where are you off to? (どこに行くの?)
“Go off”するのはアラームと食べ物!?
“Go off”は、全く違うふたつの場面で使われる紛らわしいけれど本当によく聞く表現です。
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まず一つ目はアラームや火災報知器などが「鳴り出す、作動する」と言う意味での“Go off”.
例)I overslept, my alarm did not go off this morning.
(今朝はアラームが鳴らなくて寝過ごしちゃった。)
“On”(つける)⇔“Off”(消す)のイメージから、“Go off”だとアラームが消えると勘違いしがちですが、“Go off”で「作動する」という意味なので注意しましょう。
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もうひとつは、食べ物が「腐る、ダメになる」という意味で使う“Go off”.
例)The cheese in the fridge smells like it’s gone off. (冷蔵庫の中のチーズが腐ってるみたいなにおいがする。)
叱るという意味の“Tell off”
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「叱る、怒る」を英語で表現したい場合、辞書などでは“Scold”が一番最初に出てきますが、実はネイティブが使っているのをあまり聞いたことがありません。よく聞く表現は、“Tell off”です。
例)When we were going to do BBQ in that park, we got told off.
(あの公園でBBQしようとしていたら、怒られちゃった。)
“Tell off”には「怒る」という感情をあまり伴わない「注意する、(正しいことを)教える、(間違っていることを)指摘する」というニュアンスで使われます。
前置詞もマストのものからコツコツと!
ネイティブのような自然な英語を話すには、“in”, “at”, “on”, “off”などの前置詞をマスターすることが欠かせません。そうはいっても、とにかくバリエーションが多すぎてとても全部は覚えられない!まずは、日常生活でぜったいマストなフレーズから少しずつ、こつこつネイティブ英語の感覚を養っていきましょう!
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