今年一気に普及した英単語と言えば“Lockdown”(ロックダウン)
“Down”は誰もが知っている英単語のひとつで「下のほう」という意味があります。日本語としても、ダウンタウン、ダウンジャケット、ダウンロードなど“Down”の付く言葉はたくさんありますよね。今年一気に普及したダウンが含まれる言葉としては“Lockdown”(ロックダウン)が挙げられると思います。“Down”には、ほかにもネイティブが日常会話でよく使う意外な使い方がいくつかあるので、いっしょにマスターしましょう!
“Down under”ってどこの国?
夏休みの予定は?と外国人の友達に聞いたら、以下の返事が返ってきました。
例)I am going back down under.
みなさんは、“Down under”がどこのことか知っていますか?正解は、オーストラリア!つまりお友達は「夏休みにはオーストラリアに帰るよ。」と答えています。
オーストラリアは17世紀以降にヨーロッパの探検家たちによって発見されました。そのため南半球に位置するオーストラリアは“Down”(下のほう)であること、さらにはオーストラリアより前に知られていたアジアよりさらに“Under”(下のほう)ということで、今でも英語圏の人はオーストラリアを“Down under”と呼びます。イギリス人だけが“Down under”と呼ぶのではなく、オーストラリア人がオーストラリアのことを“Down under”と呼ぶことのほうが多いというのが興味深いですよね。
“Down-to-earth”ってどんな性格?
人の性格を表現するときに、ネイティブはよく“Down-to-earth”を誉め言葉として使います。日常会話では、主に以下の2つの意味のどちらか、もしくは両方を表すときに使います。
堅実的な、ちゃんとしているという意味の“Down-to-earth”
“Down-to-earth”は、もともと「地に足の着いた」という意味があります。特に職場などで人の性格を表現するときには「現実的な、分別のある、ちゃんとしている」というような意味で使われます。
例)He will be a good group leader as he is very down-to-earth.
(彼は堅実だから、いいグループリーダーになると思うよ。)
気さくな、気取らないという意味の“Down-to-earth“
(C)Lorna Roberts/ Shutterstock.com
もう少しカジュアルな場面で使われる友達や家族の性格を話す際には、“Down-to-earth”で「気さくな、気取らない、ざっくばらんな」という意味で使われることも多くあります。
例)Prince William is also known to be a down-to-earth father of three kids.
(ウィリアム王子は、気さくな3人の子どもの父親としても知られています。)
落ち込んでいるときに使う“Down”
“Down“には「気分が落ちている」と言う場面でも使うことができます。
例)I feel a bit down. (ちょっと落ち込んでるの。)
My sister was down last time I rang her. (この前電話したとき、妹が落ちこんでいた。)
筆者の住むイギリスでは、“I am down.”と言えば「落ち込んでいる」という意味しかないのですが、ややこしいことにアメリカでは“I am down.“で「OK、いいね!」と言う意味にもなるそうです。
例)Shall we go to watch a film tonight?(今晩、映画見に行こうか?)
Yes, I am down!(いいね。行こう!)
意味は全く違いますが、前後の会話の流れや話している人の表情、声のトーンを意識すれば紛らわしいという場面は少なくて済むでしょう。
今回は、意外なオーストラリアの呼び方“Down under”や、人の性格をあらわす表現の仕方“Down-to-earth”など“Down”を使った日常会話でよく使うフレーズをご紹介しました。“Up”と同様、“Down”の使い方をマスターすれば英会話が一気にレベルアップすること間違いなしです!
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