日本人観光客のみならず、外国人観光客も増えた印象がある最近の金沢。平日でも兼六園や金沢城公園、金沢21世紀美術館などには多くの人が集まっていますが、ひがし茶屋街を始めとする3つの茶屋街も大盛況です。
ただ、本物のお茶屋に入るとなると敷居が高くて腰が引けてしまいがち・・・。雰囲気だけでも気軽に楽しみたい場合は、茶屋街にある町家カフェが一番ですよね。
そこで今回は地元の取材を通じて見えてきた、金沢の町家カフェを3選を紹介します。地元の人の意見も参考にしつつチョイスしましたので、ぜひともチェックしてみてください。
1:主計町(かずえまち)の「土屋」
(C) 坂本正敬
最初に紹介する町家カフェは「土屋」です。金沢最大のひがし茶屋街と浅野川を挟んで対岸にある主計(かずえ)町茶屋街にあります。
ある意味、金沢で最も雰囲気のある茶屋街との評価もありますが、その一角に1913年に建てられた町家を復元したカフェが「土屋」。浅野川に面した好立地の店舗で素材にこだわったカフェメニューを提供してくれます。
この茶屋は注文を待つ間に、水ではなくお茶が出てきます。何だか得した気分になれますよ。
2:ひがし茶屋街の裏手の高台にある「観音坂いちえ」
(C) 坂本正敬
次はひがし茶屋街を少し抜けたエリアにある「観音坂いちえ」。ひがし茶屋街の裏手は高台になっており、神社や寺院などが点在するエリアになっていますが、その高台に向かう石段の途中にあるカフェです。
大学時代を金沢で過ごしたオーナーが、1920年に建てられた町家を東京から移り住むタイミングで自宅として購入し、改修して一部店舗としてオープンしています。
とにかくこのカフェの魅力はその展望。少し高台にあるため、ガラス窓からは金沢の町並みが遠くまで見通せます。山の斜面に建っているため、紅葉もまた格別。BGMのジャズを聞きながら、すてきな時間を楽しんでください。
3:昼はカフェで夜はバーの「茶房&ゴーシェ」
(C) 坂本正敬
最後はひがし茶屋街のメインの通りから一本裏手に入った町家カフェ「茶房&ゴーシュ」です。店名からも分かるように、昼はカフェ、夜はバーを経営していますので、昼に行っても夜に行っても楽しめるお店。
町家カフェは通りから中が見えない場合も多く、ちょっと入りづらい場合もあるかもしれませんが、同店は通りから格子のすき間をのぞけば店内を見渡せるようになっています。
昼でも夜でも気軽に入りやすい雰囲気があります。地元でも人気のお店だとか。ぜひとも立ち寄ってみてください。
以上、金沢にある町家カフェを紹介しました。他にも魅力的なお店はどんどん誕生してきています。「金澤町家巡遊」というマップも無料で配布されていますので、マップ片手に散策してみると楽しいかもしれませんね。
[Photo by Shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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