知らないと損をする英会話術38:一瞬でネイティブになれる“Come”の使い方

Posted by: フレッチャー愛

掲載日: Sep 6th, 2020

誰もが知っている超基礎英語からネイティブの自然な英会話術を学ぶこのシリーズ。今回は“Come”を一緒にマスターしましょう!

Come”の基本は「(何かが自分に近づいて)来る」

Come”を使ったフレーズと言えば“Come on”をまず思い浮かべる人も多いでしょう。“Come on”は「カム オン」と言うよりは「カモン」と一語のように使われ、「ほら!さあ!(○○して)」と相手を促したり「がんばれ!」というような場面で使われる言葉で、日本語でもよく聞きますよね。今回はほかにもある、よく聞く“Come”の使い方をいっしょに見ていきましょう!

Come”の一番の基本には「来る」という意味があります。“Go”(行く、自分から離れていく)と対になる言葉として「自分に近づいて来る」というニュアンスで使われます。そのため日本語では「行く」と言いたいときにも“Come”を使うことがしょっちゅうあります。

例)I’ll come to your house at 2pm today.
(今日の2時にあなたのおうちに行くね!)

お友達のおうちの玄関先で
Can I come in?
(おうちに上がってもいい?)

例えば上のように話している相手に向かって「行く」場合は、あなたが近づいて来ることになるため“Go”ではなく“Come”を使うことが自然です。なんだかややこしく感じるかもしれませんが、ここで“I’ll go to your house.”と言ってしまっても、意味は十分通じるので会話としてはもちろんOK!

How come?=Why?

英語ネイティブが本当によく使う表現に“How come?”が挙げられます。実はこの表現は「どうして?」という意味で、“Why?”とほぼ同様に使われています。“Come”には「ある状態、状況になる」という意味もあるため、“How did it come about that?”(どうやってそうなったの?)が省略されたものと考えられます。

例)How come you didn’t go clubbing last night?
(なんで昨日の夜、クラブに行かなかったの?)

この“How come”は一語のように「ハウカム」と発音し“How come?”だけで“Why?”のように使ったり、単語や文章をつなげることもできます。

要注意:紛らわしい“Come across”の使い方

「横切って」という意味のある前置詞“across”を“Come”といっしょに使うと
1) 偶然見つける
2) 印象を与える
3) 知っている
という意味になります。

例)She came across these old photos.
(彼女はこれらの古い写真を偶然見つけた。)

I kept being quiet because I didn’t want to come across as a show-off.
(でしゃばりという印象を持たれたくなかったから静かにしてたの。)

Have you ever come across a charity called Helen & Douglas? 
(ヘレン&ダグラスというチャリティ団体をご存じですか?)

Athletes come first.”ってアスリートが最初に来る?

(C) Sergio Yoneda / Shutterstock.com

Athletes come first.
ってどういう意味?
「アスリートが最初に来る」ではないんです。

実は、東京オリンピック関連でよく聞く「アスリートファースト(選手第一)」を英語で表現したものが“Athletes come first.” 同様に「都民ファースト」のような「○○ファースト」は、日本ではよく聞くフレーズですが、英語の場合は“○○ comes first.”と言うと「○○が最優先」という意味になります。

「○○に関しては・・・」というときに使う“come

Come”を使った決まり文句として“When it comes to…”で「○○に関しては」というものがあります。

例)He is an expert when it comes to Rugby.
(ラグビーに関して、彼は専門家だ。)

Come”には「来る」以外にも、とっても便利な使い方がいくつもあることをご紹介しました。「なんで?」と理由が知りたいとき、「安全第一!」と言いたいときなど、ぜひ今回ご紹介した“Come”を使ったフレーズで英会話を楽しんでくださいね!

[All Photos by Sutterstock.com]

PROFILE

フレッチャー愛

Ai

20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット(蚤の市)散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。 世界のどこにいても、毎日を気楽に楽しめるヒントを共有していきたいです!

20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット(蚤の市)散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。 世界のどこにいても、毎日を気楽に楽しめるヒントを共有していきたいです!

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