旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY（ワンストーリー）」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

過ぎてゆく夏を惜しむ

夏が去っていく。
後ろ姿が見えても、もう止めることは出来ない。
今年の夏は暑かったな。
何をして過ごしたんだっけ。
ほんの少しだけ前のことなのに、夏の記憶はもう曖昧。
カフェに腰を下ろして、夏の名残を楽しもう。
選んだのは、ホット・コーヒー。
小さな秋が近づいているのに、ふと気づく。

夏の終わりが似合うカフェ

福島県会津田島の駅近くにある、「CAFE JI*MAMA」。木製のドアを押すと、ホッとする空間が広がっています。

コーヒーチェーン店の落ち着かないハイスツールとは異なる、ゆったり寛げるソファ。
自由に手に取れる本。
テーブルには専用のランプがあり、ちょっとした書斎並み。
お洒落過ぎないレトロなカフェが、夏の終わりにしっくりと心に馴染みます。

カフェにある本を手に取るもよし、
ゆっくり読みたかったお気に入りの本を持参するもよし、
WiFi可能なので、調べ物や仕事をすることも出来ます。

良いカフェには、美味しいフードメニューがある

今週のパスタ　（一例：地元名産のアスパラとツナのトマトソース）

CAFE JI*MAMAでは、地元の野菜などを使った週替わりのランチ「今週のパスタ」(900円)をいただけます。セレクトされた美味しいフードメニューがあるカフェは、名店の確率が高いというのが筆者の持論。

落ち着ける空間でのコーヒー。美味しいフードやデザートメニュー。晩夏の午後が似合うカフェ。

今回のたったひとつは、夏の終わりが似合うカフェ「CAFE JI*MAMA」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。