たくさんある!「カタカナ+る」からなる日本語
「サボる」のように数十年以上前から日本語として広く使われれているものから、「ググる」「バズる」のように、ここ10年ほどネット社会の広がりとともに普及してきた言葉など「カタカナ+る」からなる日本語は、本当にたくさんあります。では、みなさんはこれらの言葉のカタカナ部分のもとになっている英語をすべて知っていますか?まずは、初級編としてわかりやすい「カタカナ+る」語をいっしょに見ていきましょう!
コピる → コピーする (copy)
タクる → タクシーを使う (take a taxi)
トラブる→ トラブルが発生する(have an accident)
ミスる→ ミスをする (make a mistake)
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ググる→ グーグルで検索する
実は英語でも最近は“Google”が動詞として使われています。
例)Did you know that the Stonehenge was built more than 5000 years ago? I am sure about it because I googled it!
(ストーンヘンジって5000年以上前にできたらしいよ。ググったから間違いないはず。)
「サボる」って英語でなんて言う?
「サボる」の「サボ」ってなんのこと?実はこの「サボ」はもともとはフランス語の“Sabotage”が語源といわれており、英語、フランス語ともに“Sabotage”は妨害活動や破壊活動のような意味で使われます。そのため日本語の「サボる」とは意味が異なることに注意しましょう。
では、日本語の「サボる」のようになまけ心からずる休みをする、手を抜くと英語で言いたいときは、なんて言ったらいいでしょう?
例)I can’t be bothered. I want to skip tomorrow’s PE.
(だるいなー。明日の体育、サボりたいな。)
“Skip”を使うのが一番わかりやすいかと思いますが、ほかにも、“Skive off”(ズル休みをする)、“Ditch”(捨てる)などもよく使われる表現です。
「ディスる」って英語でなんて言う?
人を馬鹿にすることを表現する「ディスる」のディスは“Disrespect”(軽視する)が省略されたものです。英語でも、“Dis”もしくは“Diss”で日本語の「ディスる」のように使うスラングがありますが、筆者の住むイギリスではあまり聞いたことがありません。では、友達同士で冗談を言い合いながら「それって私のことディスってない?」というような明るいトーンで言う場合は、なんと言ったらいいでしょう?
例)Are you making fun of me? (笑いものにしてるでしょ?)
Are you insulting me? (侮辱してない?)
このあたりが近いニュアンスの表現になりますが、やはり声のトーンや顔の表情によっては大変深刻に聞えるフレーズなので、日本語のように気軽に使うのは親しい人との場面のみにとどめておくのがよいかもしれません。
「バズる」って英語でなんて言う?
SNSで広く拡散する様子や反響が大きい様子を「バズる」と言いますが、このバズは“Buzz”(蜂がぶんぶんと騒ぐ様子)からきています。ネット上などで何かが急激に拡散している、反響がある場合は、英語ではあまり“Buzz”は使わず“Viral”(ウィルスの)を使うことのほうが自然です。
例)This Youtube video is going viral at the moment.
(最近、このユーチューブ動画がバズってる。)
サボる、ディする、バズるなど何気なく毎日使っている「カタカナ+る」からなる言葉の語源と、ネイティブにも通じる英語での表現の仕方をご紹介しました!毎日の日本語の日常会話からも、意外に知らない英語の意味や使えるフレーズを勉強するきっかけを見つけることができると思います。
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