カタカナ英語から英語を学ぶ
日本語には「スマホ」「コンビニ」のように英語を略したカタカナ語や「ガッツポーズ」「アルバイト」のように英語としては全く通じない和製カタカナ語など、とにかくたくさんのカタカナ語があります。
日常でよく使うカタカナ英語の知らなければ恥ずかしい本来の英語での意味や、目からウロコの豆知識、実際に英語で言うには?など、カタカナ英語や和製カタカナ語から英語を学ぶって実はとってもおもしろい!今回は、日本語でもよく使う「ノウハウ」「ハウツー」「マンツーマン」というフレーズを一緒に見ていきましょう。
ノウハウ “Know-How”
ノウハウは「物事の(具体的な)やり方や使い方の知識」を指し、英語では“Know-how”と一語で表します。英語としてもほぼ同様の意味で通じる英単語です。
例)After working in this company for 2 years, I have gained the management know-how.
(この会社で2年働いて、マネージメントのノウハウが得られた。)
ただし、この“Know-how”ですが全く問題なく通じる正しい英語ですが、日本語ほど使われることが多くなく、“Knowledge”(知識)、“Expertise”(専門知識)、“Skill”(技術)、“Tips”(コツ)などのほうがよく聞きます。
ハウツー “How to”
ハウツー本、ハウツー動画、ハウツーものなど「(初心者に対して)物事のやり方、進め方を説明したもの全般」を指して「ハウツー」と日本語では使います。
例)A how-to book(ハウツー本、実用書)
なんとハウツー本はそのままでも通じます。ただし、“To”は「ツー」では通じないので「ハウトゥー」と発音するのが正解です。英語では“How to ○○”で「○○のやり方、方法」の意味として使われるため、何のやり方なのかを言う必要がある場合がほとんどです。
例) I didn’t know how to get to the shopping mall.
(ショッピングモールへの行き方がわからなかったの。)
She knows how to play golf.
(彼女はゴルフができる。)
マンツーマン “Man-to-man”
では、マンツーマンはどうでしょう?「英会話のマンツーマンレッスン」など一対一のことをマンツーマンと言いますが、英語ではマンツーマンレッスンのことを“Man-to-man lesson”と言っても通じません。
例)One on one lesson(マンツーマンレッスン)
Private lesson (個人レッスン)
英語では、“One on one”もしくは“Private”が日本語のマンツーマンに当たります。
“Man-to-man”の本当の意味は?
“Man-to-man”は、和製カタカナ語ではなく実際に英語として使われることもありますが、その本当の意味は?
英語で“Man-to-man”(発音:マントゥマン)と言った場合、「(男同士の)腹を割った、率直な」というような意味になります。
例)We need a man-to-man discussion.
(率直な話し合いをしよう。)
I talked man-to-man with my Dad.
(お父さんと腹を割って話し合った。)
毎日使うカタカナ語からも英語が学べる!
英会話の勉強法には、英会話レッスンを受ける、海外ドラマを見るなど、いろいろな手段があるかと思います。日頃使っている日本語の中からも、改めてカタカナ英語に目を向けることで英語のボキャブラリーの勉強になったり、英語との意味のギャップを発見したりと、楽しみながら英語が学べる新しい学習手段のひとつになるかもしれません。何気なく使っているカタカナ語を意識してみることをおすすめします!
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