“Come”の基本は「(何かが自分に近づいて)来る」
“Come”を使ったフレーズと言えば“Come on”をまず思い浮かべる人も多いでしょう。“Come on”は「カム オン」と言うよりは「カモン」と一語のように使われ、「ほら!さあ!(○○して)」と相手を促したり「がんばれ!」というような場面で使われる言葉で、日本語でもよく聞きますよね。今回はほかにもある、よく聞く“Come”の使い方をいっしょに見ていきましょう!
“Come”の一番の基本には「来る」という意味があります。“Go”(行く、自分から離れていく)と対になる言葉として「自分に近づいて来る」というニュアンスで使われます。そのため日本語では「行く」と言いたいときにも“Come”を使うことがしょっちゅうあります。
例)I’ll come to your house at 2pm today.
(今日の2時にあなたのおうちに行くね!)
お友達のおうちの玄関先で
Can I come in?
(おうちに上がってもいい?)
例えば上のように話している相手に向かって「行く」場合は、あなたが近づいて来ることになるため“Go”ではなく“Come”を使うことが自然です。なんだかややこしく感じるかもしれませんが、ここで“I’ll go to your house.”と言ってしまっても、意味は十分通じるので会話としてはもちろんOK!
How come?=Why?
英語ネイティブが本当によく使う表現に“How come?”が挙げられます。実はこの表現は「どうして?」という意味で、“Why?”とほぼ同様に使われています。“Come”には「ある状態、状況になる」という意味もあるため、“How did it come about that?”(どうやってそうなったの?)が省略されたものと考えられます。
例)How come you didn’t go clubbing last night?
(なんで昨日の夜、クラブに行かなかったの?)
この“How come”は一語のように「ハウカム」と発音し“How come?”だけで“Why?”のように使ったり、単語や文章をつなげることもできます。
要注意:紛らわしい“Come across”の使い方
「横切って」という意味のある前置詞“across”を“Come”といっしょに使うと
1) 偶然見つける
2) 印象を与える
3) 知っている
という意味になります。
例)She came across these old photos.
(彼女はこれらの古い写真を偶然見つけた。)
I kept being quiet because I didn’t want to come across as a show-off.
(でしゃばりという印象を持たれたくなかったから静かにしてたの。)
Have you ever come across a charity called Helen & Douglas?
(ヘレン&ダグラスというチャリティ団体をご存じですか?)
“Athletes come first.”ってアスリートが最初に来る?
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Athletes come first.
ってどういう意味?
「アスリートが最初に来る」ではないんです。
実は、東京オリンピック関連でよく聞く「アスリートファースト(選手第一)」を英語で表現したものが“Athletes come first.” 同様に「都民ファースト」のような「○○ファースト」は、日本ではよく聞くフレーズですが、英語の場合は“○○ comes first.”と言うと「○○が最優先」という意味になります。
「○○に関しては・・・」というときに使う“come”
“Come”を使った決まり文句として“When it comes to…”で「○○に関しては」というものがあります。
例)He is an expert when it comes to Rugby.
(ラグビーに関して、彼は専門家だ。)
“Come”には「来る」以外にも、とっても便利な使い方がいくつもあることをご紹介しました。「なんで?」と理由が知りたいとき、「安全第一!」と言いたいときなど、ぜひ今回ご紹介した“Come”を使ったフレーズで英会話を楽しんでくださいね!
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