【世界ひとり飯35】物価高のストックホルムで海鮮スープをリーズナブルに

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Oct 25th, 2020

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回は、スウェーデンの首都ストックホルムで食べた「魚のスープ」を紹介します。外食の価格がとっても高いスウェーデンで、なかなかリーズナブル、そしておいしいお店です。

海鮮スープ

旅から帰ってカード請求額でびっくり

ストックホルム・コンサートホール

上はノーベル賞(平和賞を除く)の授賞式が行われるストックホルム・コンサートホールです。普段はクラッシックなどのコンサートが開催されています。夏の初めはからっと晴れて、太陽が出ている時間も長くてウキウキするような気候です。

3週間に渡った北欧の旅。外食の金額が高いとは聞いていましたが、せっかく旅に出たんだし我慢はよくないということで、あまり気にせずに食べたいものを食べていました。しかし、まさにその「ツケ」は、帰国後に襲ってきたのでした。

レストランで軽くランチを食べても3,000円、ハンバーガーでもドリンクとフライドポテトがついて2,000円とか。比較的なカジュアルなレストランでディナーなら、品数少なくても5,000円、いろいろ食べてお酒を軽く飲んだら軽く1万円、というのが直感的な物価でした。それが3週間となれば、それはびっくりした金額になりますよね。

コンサートホール前の市場からグルメ・ビルへ

ストックホルム・コンサートホール

ホール前の広場には、野菜や果物を売る青空市場が出て賑わいます。肉や魚は、その左側にあるビルにある、レストランやグルメ材料が集まっているHötorgshallenというお店の地下にある市場で売られています。

マーケット

近代的で小さめのショッピングモールといった建物の地下が生鮮食品の売り場で、肉・野菜、乳製品などのお店が並びます。

Kajsas Fisk

その一角にあるのが1984年から続く、シーフード料理の「Kajsas Fisk(カイサス・フィスク)」です。魚介類を使ったパスタや、フィッシュ&チップス、スウェーデンといえばのニシンのフライなど、この土地ならではのおいしいものが並びます。

お目当ては「Kajsas Fisksoppa(カイサスの魚スープ)」、125スウェーデン・クローナ(約1,500円)です。

荒々しくも、シーフードの旨味たっぷり!

Kajsas Fisk

白身の魚に海老とアサリが入ったスープはトマトベースで、白く浮かんでいるのはバターとたまご、にんにくで作った「アイオリ」。にんにくが効いている濃厚なマヨネーズに似たソースです。

Kajsas Fisk

それにしても、見た目がよろしくないですよね。スープ皿に大鍋から大きなオタマでドバっとスープを入れたら、さらにポッテリのアイオリをボテッと入れるんですから、飛び散っていても仕方ありません。

市場の中のお店なので、もちろんシーフードが新鮮でおいしい。ちょっとピリリとパプリカも効いていて、パンチがあります。漁師飯といった印象です。パンとサラダもついてくるので、しっかりとした食事になります。

それにしても、1,500円というスープの価格で「リーズナブル」と思ってしまうという北欧価格ですが、こちらの荒々しくもおいしいスープは、確かにリーズナブルでおいしく楽しめました。注文してすぐに出てくるので、急いでいるときにもおすすめです。

Kajsas Fisk
住所:Hötorgshallen 3, 111 57 Stockholm, スウェーデン
電話:+46 8 20 72 62
営業時間:月〜木 11:00〜18:00、 金 11:0〜19:00、土 11:00〜16:00
定休日:日曜
https://kajsasfisk.se/

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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