日本とオランダのお付き合いは非常に長く、日本が鎖国していた江戸時代から貿易を通して国交がありました。けれどやはり異文化の異国同士、日本人から見るとオランダにも驚くべきところが沢山あるので、ご紹介したいと思います。
1.世界一長身なオランダ男性
オランダは、男女ともに背が高い人が非常に多いです。もちろん以前から予備知識としてはあったのですが、聞くのと実際に見るのとでは大違い。身長160cmの筆者は、常に人々を見上げる日々です。ちなみに2014年のデータでは、オランダ人男性は「世界一平均身長が高い」と公式に認められています(女性は世界2位)。
[Dutch men revealed as world’s tallest]
2.オランダ人は英語がとっても上手
旅行者や移住したばかりの外国人にとってありがたいのは、オランダ人の英語力が非常に高いこと。観光地や公共交通機関で観光客に対応してくれる人々は、ほぼ問題なく英語でコミュニケーションがとれると思います。非英語圏の中では、「世界一英語力が高い」というデータもあります(2016年度)。しかも話せるのは英語だけではなく、国民の77%が「オランダ語+2か国語」の3か国語話者なのだとか。なんともうらやましい話です。
3.電車には、おしゃべり禁止車両がある
(C)Naoko Kurata
オランダの電車には、静かに過ごしたい乗客のためのサイレント車両が存在します。この車両は、基本的におしゃべり禁止。知らずに乗って会話をしていると、決して大声ではなくても周囲から注意されるかもしれません(筆者は経験あり)。外の窓からも「SILENCE」表記が見えるので、乗車前によく確認するようにしましょう。
4.現金で買い物できないお店がある
(C)Naoko Kurata
【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅「第2回オランダ編」の記事でもご紹介しましたが、オランダには現金でお買い物できないお店が存在します。スーパーマーケットばかりではなく、街のファストフード店や、美容室などにも「カード決済のみ」の表記が見受けられます。お店にとっては、現金を店内に置かずに済むことで、泥棒対策にもなるメリットがあるようです。そして駅の切符販売機でも紙幣が使えないマシーンが存在するので、オランダ旅行の際には、クレジットカードを持参することをお勧めします。
(次のページに続く)
5.コロッケの自動販売機がある
オランダ人の国民食といっても過言ではない「クロケット」(kroket)。日本のコロッケのもとになったとも言われています(諸説あり)。「今すぐ食べに旅立ちたい!オランダの絶品B級グルメおやつ4選」でも紹介しましたね。
屋台やファストフード店で気軽に食べられる食べ物のひとつでもあるのですが、大好きすぎて「いつでも温かいクロケットを気軽に買える」クロケットの自動販売機まで作ってしまったのです。
6.街には、昔ながらの景色が普通に残っている
(C)Naoko Kurata
国土が日本の九州ほどの面積しかない狭いオランダですが、昔ながらの街並みの保存には力を注いでいます。普通の住宅街を歩いていても、突然目の前に風車が表れて驚くこともしばしば。天気の良い日は、街で何を撮影しても絵になります。
7.オランダ人の家の中は、外から丸見え
オランダの住宅街を歩くと、彼らがカーテンを閉めずに家の中を通行人から丸見えにしていることに気づくかもしれません。これはオランダが質素・倹約を良しとするプロテスタント(キリスト教の一派)の国なので、「私はこんなに質素にしていますよ、悪いことをしていませんよ」というアピールなのだそう。だからといって、興味本位にじろじろのぞき込むのはマナー違反なのだとか。
8.子供も快適?大型荷台つき自転車
「オランダ人は自転車に乗って生まれてくる」という冗談があるほどの自転車大国。さすがに自転車に乗って生まれてはきませんが、生まれてすぐに自転車に乗せられています。筆者がオランダに来て驚いたのは、上の画像のような大きな荷台付き自転車(Bakfiets)の存在。「注目されること間違い無し!世界の奇妙な自転車5選」で紹介したデンマーク生まれのクリスチャニアバイクにも似ています。
子育て中のオランダ人は、父親でも母親でも、このBakfietsを利用している人が非常に多いです。荷物も子供(複数)も同時に大量に運べるので、子育ての強い味方ですね。シートベルトも付いているので、子供の安全もしっかり考えられています。さすが自転車大国!
「日本人がオランダで驚いたこと」、いかがでしたでしょうか。
こういう違いがあるからこそ、旅は楽しくなりますよね。こらからも、様々な違いを楽しんでいきたいと思います。
[Photos by Shutterstock.com]
【オランダ・デルフト3時間で周れるモデルコース】人気観光スポットからおし
Apr 1st, 2024 | 北崎早希
オランダ南部に位置する小さな街「デルフト(Delft)」。古都の雰囲気が今も色濃く残り、オランダらしい街並みが広がるスポットです。今回は、そんなデルフトの街を散策した様子を3時間で周れるモデルコースでご紹介。デルフトを訪れるなら、ぜひ立ち寄っていただきたいおすすめスポットもお届けします。
オランダで絶大な人気の生活雑貨ショップ「DILLE&KAMIL
Mar 30th, 2024 | 北崎早希
オランダ第4の都市・ユトレヒト発の「DILLE&KAMILLE(ディルアンドカミーユ)」。オランダをはじめ、ベルギーやドイツなど、全46店舗(※)展開する人気の雑貨ショップです。そんなDILLE&KAMILLEは、2024年でなんと50周年を迎えます。2024年だけの限定グッズはもちろん、お土産にぴったりのアイテムも勢ぞろい。今回はそんなオランダの人気ショップの魅力をご紹介します。
※2024年3月現在
【2024最新|オランダ人気のお土産10選】在住者厳選!スーパーマーケッ
Mar 28th, 2024 | 北崎早希
オランダトップクラスのシェアを誇るスーパーマーケット「Albert Heijn(アルバート・ハイン)」。プライベートブランドにも力を入れており、お土産におすすめの商品が豊富にそろっています。そんなAlbert Heijnに行くなら、ぜひチェックしていただきたい商品をオランダ在住者が紹介。自分へのお土産からばらまき用まで要チェックな商品を順にお届けします。
自然エネルギーで稼働!海に浮かぶ酪農場「Floating Farm」を現
Mar 11th, 2020 | 倉田直子
オランダに暮らしていると、国民の発想力に驚くことが多々あります。農業分野でも、その発想力はいかんなく発揮されています。国土は日本の九州ほどしかない小国ですが、いち早く農業にも独自の発想力とテクノロジーを導入し、非常に効率よく農作物を生産しているのです。そのおかげで農作物の輸出量は、アメリカに次いで世界第二位を誇っているのだとか。そんなオランダのクリエイティビティが、酪農ジャンルに適用されたらどなるでしょう? 世界でも類を見ないオランダの「牧場」が話題になっているのでご紹介させてください。
パンダ愛好家たちが認めた「世界一のパンダ動物園」を現地ルポ【オランダ】
Mar 2nd, 2020 | 倉田直子
「ジャイアントパンダ・グローバルアワード」(Giant Panda Global Award)をご存知でしょうか。パンダ愛好家のベルギー人男性が立ち上げたパンダのファンサイト(パンダ保護に関する啓発情報などを発信)が行う、世界のパンダに関するあれこれの人気投票です。元々は個人でスタートした活動ですが、世界中のパンダファンたちに瞬く間に知れ渡り、いまでは30万人以上が投票に参加しています。この人気ランキングの常連の動物園がオランダにあるので、ご紹介させてください。
ゴッホの作品が揃う!自然の中で芸術と触れ合える「クレラー・ミュラー美術館
Feb 27th, 2020 | 倉田直子
オランダを代表する画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。首都アムステルダムには、彼の作品を集めた「ゴッホ美術館」が存在します。ゴッホ美術館は、当然のことながらゴッホの作品収蔵数で世界一。けれど、世界で2番目にゴッホの作品を収蔵するのは、かつての個人コレクターの作品を元に作られた美術館です。自然の中に佇む、その美しい美術館のことを紹介させてください。
環境問題にアクション!銀行が作ったサステナブルな施設「CIRCL」を現地
Feb 25th, 2020 | 倉田直子
「サステナブルな企業」と聞いて、どんな会社を連想しますか? 若者が立ち上げた、スタートアップ企業でしょうか。もしくは、大きなメーカーの環境問題への取り組み? オランダでは、とある銀行のサステナブルな取り組みが話題です。しかもその取り組みは、環境フレンドリーなだけではなく、とってもスタイリッシュなんです。
穴場のアウトレットでWOOLRICHダウンを約6万円→4万円弱でゲット!
Dec 4th, 2019 | 鈴木幸子
オランダ南部ルーモントにある欧州最大級のアウトレットモール「マッカーサーグレン・デザイナーアウトレット」。グッチ、プラダ、アルマーニなどの人気一流ブランドはもちろん、日本やハワイ、ロス郊外などのアウトレットにはない貴重なブランドにも出会える絶好のチャンスです!
ドラフト生&クラフトビールも充実!ポップなイタリアンレストランに変身した
Dec 3rd, 2019 | 鈴木幸子
今回巡ったオランダ地方都市の中で、筆者がもっとも気に入り女子ウケしそうと感じたのは、ゴーダチーズの街として知られる西オランダの「ゴーダ(ハウダ)」でした。今回は、この街で長年眠っていた電力工場を再生したレストランをリポートします。
1860年代築の給水塔と浄水場をリノベした人気ホテル「ヴィラ・オーガスタ
Dec 2nd, 2019 | 鈴木幸子
遠くから見ると古城のよう。オランダ西部のデルタ地帯にあるドルトレヒトの「給水塔ホテル」に、なんと内外から年間300万人が訪れます。中庭のオーガニックファームから採れる食材を使ったレストランの料理は、宿泊者のみならずローカル客にも大好評。絵本のような世界感も含めて女子必訪のスポットです!