【世界ひとり飯37】台北の有名牛肉麺店は牛肉麺だけじゃない!選べるおかずも楽しい

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Nov 8th, 2020

台湾への旅、その魅力のとりこになってしまったリピーターの方も多いと思います。1回行った人なら、また行ってみたいと思うお気に入りのお店がメモしてあったりするのではないでしょうか。これから初めて行ってみようと予定を立てているなら、いろいろな情報があって迷ってしまっているかもしれません。世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回は「牛肉麺」の定番店であり、地元の人たちにも大人気の「永康牛肉麵」です。実は筆者が台北に行けば必ず寄る店で、定番の牛肉麺以外にもおいしいものがあるんです。

永康牛肉麺

おいしものとかわいいものがいっぱいの「永康街」へ

永康公園

永康街の中心は「永康公園」。それほど大きなスペースではありませんが、遊具などもあって地元の子どもたちも大人たちも集まって賑やかです。

台北の中心部からなら、少し南に位置する永康街へは地下鉄「東門駅」が便利です。あの小籠包の名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)信義本店」があるので、これを食べに訪れる観光客も多くいます。ほかにも、点心や台湾料理のお店、マンゴーがのったかき氷の名店、カフェや世界各国の料理店などもあって、グルメだらけの街です。

永康公園

永康公園の周りにも、そこから少し歩いても、気になる雑貨のお店もあっちこっちにあります。お気に入りのグッズを探す散歩も楽しそうです。

1963年創業の「永康牛肉麺」

永康牛肉麺

永康公園から300メートルほどの場所にあるのが、この「永康牛肉麺」。創業から半世紀以上の建物は、ちょっとレトロ。黄色いボードに真っ赤な文字で、正統派といったイメージです。

伝統の牛肉麺は濃厚で辛い!

永康牛肉麺

メニューには、トッピングの肉に「牛肉」と「牛筋」の2つがありました。どうせならということで両方のっている「紅焼牛肉牛筋麺」をオ―ダー。こちらは小で260台湾元(約950円)で、大なら290台湾元(約1,050円)です。

醤油ベースのスープには唐辛子がたっぷり使われていて、しっかりとピリ辛です。牛肉はじっくり煮こまれていて、ほろほろと口の中でほどけるようです。大きく切られた牛筋はとろとろの食感で、コリっとした歯ごたえもあり、存在感がありました。麺は小麦粉のストレートの太麺です。

スッキリスープのバージョンもあります

永康牛肉麺

もう1種類の塩ベースのスープのものは「清燉牛肉麺」です。小で240台湾元(約870円)、大が270台湾元(約870円)。こちらはクリアな塩味の牛肉スープで辛くありません。テーブルにある高菜漬けに似た漬物をトッピングして、さらにすっきり。肉は「紅焼」タイプと同じです。

中華おこわとたくさんのおかずも食べたい!

永康牛肉麺

周りのお客さんたちを見回すと、おいしそうなおこわ、それもとっても小さなせいろで蒸されたものを食べていました。「スペアリブとさつまいものおこわ」130台湾元(約470円)です。

永康牛肉麺

1階の道路に向かう窓から見える厨房で蒸されていたのが、このおこわでした。おこわというと、ササの葉にぎゅうぎゅうに包まれたものが一般的ですが、こちらはふんわりと仕上がっています。ちょうどいいしょうゆ味で、肉もさつまいもがよく合います。

永康牛肉麺

ほかにも小さなお皿にのったおかずを食べている人たちがいます。店の中の一角に小さなおかずがたくさん並んでいる棚がありました。どれもおいしそう。価格は一律40台湾元(約150円)です。

永康牛肉麺

蒸した茄子を醤油、ごま油、唐辛子で和えたものを選びました。シンプルでおいしい。ちょっとしたおかずをいろいろ楽しめるのも、このお店のいいところです。

ここで食べてから、また永康街をぶらぶらするのも楽しいです。気になるものがあれば、おなかがこなれてから、もう一回このお店に行ってみるのも手かもしれませんね。

永康牛肉麵
住所:台北市金山南路二段31巷17號

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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