1990年創業!台北のミシュラン店
台北の中心、中山区のその中心と言ってもいい場所にある「阿城鵝肉」は、地下鉄も2線2駅が使えて、いずれも7分ほどの便利な場所あります。住宅ビルの多い通りを歩いていくと、真っ赤な看板が見えてきました。
中に入ってみると、たくさんのお客さんたちのグループがワイワイとテーブルを囲んでいます。赤い提灯が飾られて、台湾らしい伝統的な雰囲気はありつつも、スタイリッシュにまとめられています。
1990年に先代の阿城さんが創業したガチョウ料理のお店は、今では2代目が切り盛りして、台北と近郊に4店舗展開しています。2代目はおいしさと伝統を大事にしながらも、デザインを学んだことを生かして、インテリアはおしゃれ。若い人から年配の皆さんにまで、世代を問わず人気のようです。
入り口そばには調理スペースがあって、ガチョウがゴロリと並んでいます。鶏と比べるとサイズが大きいので迫力があります。このお店、実はミシュランの「ビブグルマン」(3,000円でおいしく食べられるお店のカテゴリー)に選定されています。
メニューを眺めて、やっぱりガチョウを!
台北でも、地元のお客さんが多いお店だとメニューは中国語だけということが多いのですが、ここは写真入りで英語の説明があるのでとってもわかりやすい。ガチョウは盛りのサイズがいろいろあり、内臓を使った料理やスープ、麺類なども並びます。
選んだら自分で注文用紙に記入して、店員さんに渡せばOK。やっぱりガチョウの盛り合わせをメインにしてオーダーです。
ビールは奥の冷蔵庫からセルフで取り出します。こちらは後で瓶の数で清算します。
ガチョウ肉のしっかりした旨さを堪能!
ガチョウの盛り合わせは、半身で800元(約3,000円)、4〜6人前だと胸側と足側を選べて400元(約1,500円)、2〜4人前だと各300元(約1,200円)。今回は1〜2人前200元(約750円)をオーダーしましたが、このサイズは部位はお任せです。
醤油だれに、にんにく、濃厚ダレなどが並んでいて、これは自分で好きなだけ取ってテーブルに持っていきます。左側にあるのは、箸の消毒器でした。
ガチョウは鶏に比べるとしっかりとした歯ごたえを感じる肉質で、噛めばおいしさがにじみ出てきます。これはビールによく合う。そして、一緒に頼んだのが「ガチョウ油かけご飯」。もちろんガチョウ肉と一緒に食べて、うまさ倍増です。
青菜の炒めものは「地瓜葉」で、さつまいもの葉っぱ。シャキシャキしてクセもなくって、日本でも出回ってほしいおいしさです。80元(約300円)。
あさりのスープはこの小サイズで70元(約260円)。ぷっくりとした大振りのあさりに、シンプルなスープでスッキリとした味わいでした。
気取らない全世代向けの店が多い台北
おなかも落ち着いて店内をあらためて見渡すと、壁にはガチョウの部位の説明のイラストがあったり、年配の人のグループや学生さん風の集まりとか、さまざまなお客さんが、それぞれ盛り上がっています。一時の流行じゃなくて、ずっと続いていく店って、やっぱり全世代向けのおいしいお店なんだなと実感しました。高級台湾料理もいいけれど、こういった地元の人が集まる全世代向けのお店、台北には多いように思います。
さて、会計を済ませて外に出ると、初代の御主人と奥さんのイラストが。なんだかほんわかするお店でした。
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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