「するべき、したほうがいい」とアドバイスする“Should”
まず学校で習った“Should”の使い方をおさらい!“Should”は「○○するべき」というときに使われます。
例)You should pack your bag night before you travel.
(旅行に行く前の晩にパッキングしておくべきだよ。)
You shouldn’t eat that much sweets in one go.
(甘いものそんなに一遍に食べるべきではないよ。)
自分のお気に入りを勧めるときには気軽に使ってOK!
“Should”は、選択の余地を与えない“Must”ほど強く命令するような印象を与えませんが、それでもアドバイスとしてはかなりきつめに聞こえる表現です。そのため、あまり知らない人や目上の人には場面によっては使いづらい表現ともいえます。ただし、自分のお気に入りをお勧めする、というような場合には、人を選ばず“Should”を使って「○○したほうがいいよ!」と伝えることができます。
例)Backpacking around India was fantastic! You should go there!
(インドをバックパックで回ったのは最高だったよ!君も行ったほうがいいよ!)
「○○なはず」という意味の“Should”
英会話で聞く“Should”は、「○○なはず」という予測、臆測の意味で使われることがほとんどです。“Should”が使われるのは、かなり確信度が高い予測の場合と覚えておきましょう。
例)Where is the car key?
(車のカギどこ?)
It should be in the kitchen.
(キッチンにあるはずだよ。)
また、“Should”は友達や家族との会話のみならず、空港や駅、ホテルやレストランなどのスタッフの会話でもよく使われます。
例)How long do we have to wait?
(どのくらい待ちますか?)
It should be less than 15 minutes.
(15分以下のはずです。)
ただし、これらの場合は“It is less than 15 minutes.”(15分以下です。)と言い切ってしまわずに、“Should”を使うことで「○○のはずです(が約束はできません。)」という微妙なニュアンスも隠されています。
これだけは覚えておきたい!“Should”を使ったフレーズ
頻繁に聞く決まり文句として以下の2つを覚えておくと安心です。
例)It shouldn’t take long.
(そんなに時間はかかりません。=すぐです。)
It should be OK (fine).
(大丈夫なはずです。=大丈夫です。)
「○○するべきだったのに」という後悔を表す“Should have +過去分詞”
もうひとつ、ワンランク上の英会話を目指す際にとっても便利な“Should”の使い方に
“Should have +過去分詞”で「○○するべきだったのに(しなかった)」「○○のはずだったのに(○○ではない)」というものがあります。
例)I should have studied English harder in my university.
(大学でもっとしっかり英語を勉強するべきだった。)
He should have been the next American president.
(彼が次のアメリカ大統領のはずだった。)
上の例では、どちらも“Not”を使っていないにもかかわらず、「私は英語をしっかり勉強しなかった」「彼はアメリカ大統領ではない」という否定を表し、さらにそこに「本当は○○すればよかった、本当は○○のはずだった」という自分の本意を組み込んで表現することができます。
英単語の羅列や指差しだけでも海外旅行は乗り切れ、主語と動詞の組み合わせと笑顔で十分簡単な英会話を楽しむこともできます。微妙なニュアンスが表現できる助動詞も少しずつ取り入れていくことは、英会話のレベルアップへの近道といえるでしょう。
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