【世界ひとり飯40】台北の人気大衆ミシュラン店で、うまいガチョウを食べる!

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Nov 29th, 2020

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。日本では、なかなかお目にかかれないガチョウ料理ですが、台湾ではよく見かけました。今回は台北のガチョウ料理のお店「阿城鵝肉」を紹介します。こちらは、ミシュランの「ビブグルマン」に選定されているのです。

ガチョウ

1990年創業!台北のミシュラン店

阿城鵝肉

台北の中心、中山区のその中心と言ってもいい場所にある「阿城鵝肉」は、地下鉄も2線2駅が使えて、いずれも7分ほどの便利な場所あります。住宅ビルの多い通りを歩いていくと、真っ赤な看板が見えてきました。

阿城鵝肉

中に入ってみると、たくさんのお客さんたちのグループがワイワイとテーブルを囲んでいます。赤い提灯が飾られて、台湾らしい伝統的な雰囲気はありつつも、スタイリッシュにまとめられています。

1990年に先代の阿城さんが創業したガチョウ料理のお店は、今では2代目が切り盛りして、台北と近郊に4店舗展開しています。2代目はおいしさと伝統を大事にしながらも、デザインを学んだことを生かして、インテリアはおしゃれ。若い人から年配の皆さんにまで、世代を問わず人気のようです。

阿城鵝肉

入り口そばには調理スペースがあって、ガチョウがゴロリと並んでいます。鶏と比べるとサイズが大きいので迫力があります。このお店、実はミシュランの「ビブグルマン」(3,000円でおいしく食べられるお店のカテゴリー)に選定されています。

メニューを眺めて、やっぱりガチョウを!

阿城鵝肉

台北でも、地元のお客さんが多いお店だとメニューは中国語だけということが多いのですが、ここは写真入りで英語の説明があるのでとってもわかりやすい。ガチョウは盛りのサイズがいろいろあり、内臓を使った料理やスープ、麺類なども並びます。

阿城鵝肉

選んだら自分で注文用紙に記入して、店員さんに渡せばOK。やっぱりガチョウの盛り合わせをメインにしてオーダーです。

阿城鵝肉

ビールは奥の冷蔵庫からセルフで取り出します。こちらは後で瓶の数で清算します。

ガチョウ肉のしっかりした旨さを堪能!

阿城鵝肉

ガチョウの盛り合わせは、半身で800元(約3,000円)、4〜6人前だと胸側と足側を選べて400元(約1,500円)、2〜4人前だと各300元(約1,200円)。今回は1〜2人前200元(約750円)をオーダーしましたが、このサイズは部位はお任せです。

阿城鵝肉

醤油だれに、にんにく、濃厚ダレなどが並んでいて、これは自分で好きなだけ取ってテーブルに持っていきます。左側にあるのは、箸の消毒器でした。

ガチョウは鶏に比べるとしっかりとした歯ごたえを感じる肉質で、噛めばおいしさがにじみ出てきます。これはビールによく合う。そして、一緒に頼んだのが「ガチョウ油かけご飯」。もちろんガチョウ肉と一緒に食べて、うまさ倍増です。

阿城鵝肉

青菜の炒めものは「地瓜葉」で、さつまいもの葉っぱ。シャキシャキしてクセもなくって、日本でも出回ってほしいおいしさです。80元(約300円)。

あさりのスープはこの小サイズで70元(約260円)。ぷっくりとした大振りのあさりに、シンプルなスープでスッキリとした味わいでした。

気取らない全世代向けの店が多い台北

阿城鵝肉

おなかも落ち着いて店内をあらためて見渡すと、壁にはガチョウの部位の説明のイラストがあったり、年配の人のグループや学生さん風の集まりとか、さまざまなお客さんが、それぞれ盛り上がっています。一時の流行じゃなくて、ずっと続いていく店って、やっぱり全世代向けのおいしいお店なんだなと実感しました。高級台湾料理もいいけれど、こういった地元の人が集まる全世代向けのお店、台北には多いように思います。

阿城鵝肉

さて、会計を済ませて外に出ると、初代の御主人と奥さんのイラストが。なんだかほんわかするお店でした。

阿城鵝肉
住所:台北市中山區吉林路105號, 台湾 104
電話:+886 2 25415238
営業時間:月〜日11:30〜21:00
HP:https://www.acheng.com.tw/

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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