ニューノーマルを模索する日本、第2波の収束が見えないヨーロッパ
地域ごとに差はあるものの感染者数を微増に抑え、新しい生活スタイルやコミュニケーションの手段を模索する日本。一方、一度はパンデミックを脱したかのように見えたものの、第2波の脅威にさらされているヨーロッパ。筆者の住むイギリスでは、新規感染者数が毎日2万人を超え(2020年11月初旬現在)、11月5日より2回目のロックダウンが開始するなど、いまだ予断を許さない厳しい状態が続いています。今回は、コロナ禍、ポストコロナの生活に欠かせない新しいフレーズをあらためておさらいします。
“Corona”(コロナ)を使う人は激減
まず新型コロナウイルスは“Corona”(コロナ)と言ってももちろん通じますが、現在では使う人が少なくなってきています。
Coronavirus コロナウイルス、原因になっているウイルスの名前
上のように徐々に言葉の使い分けがはっきりとしてきており、“Covid”(コービッド)もしくは“Covid-19”(コービッド・ナインティーン)と呼ばれることがほとんどです。
ポストコロナを象徴する言葉「ウィズコロナ」「ニューノーマル」
また、日本語では、新型コロナウイルスに気を付けながら生活する新しいライフスタイルを「ウィズコロナ」とよく表現しますが、これは英語では通じません。英語では“New normal”(ニューノーマル)が一般的に使われます。
例)People will have to get used to the “new normal”.
人々はニューノーマルに慣れていかなければいけない。
ただし、この“New normal”はコロナ禍で生まれた新しい言葉ではなく、もともとは2008年の世界金融危機、リーマンショック後の経済界を表す言葉として使われ始めた言葉ということも覚えておくとよいでしょう。
新しい習慣やライフスタイルに関する言葉
新しいライフスタイルに関するフレーズで、すでに定着してきているものをおさらいしましょう。
Face covering, Face mask マスク
Hand sanitiser 手の消毒ジェル
Social distancing ソーシャルディスタンス
終わりが見えない第2波と再び導入されている制限に関する言葉
第1波よりも被害が大きいと予測されている第2波の真っただ中にいるヨーロッパで、毎日のようにニュースで聞く言葉をいくつか紹介します。
Household 世帯
Restrictions 制限
例)Households are not allowed to mix indoors.
屋内で別世帯同士が交流してはいけない。
Hospitality industry 接客サービス業
Curfews 門限、時間制限
例)The Covid curfews could kill London’s hospitality industry.
コロナ関連の門限(開店時間制限)はロンドンのサービス業をだめにするかもしれない。
効果的なワクチンができる日は遠くない?
世界中が開発を待ち望んでいるワクチンですが、「ワクチン」では通じません!英語では“Vaccine”はヴァクスィーンとVをしっかり発音します。
例)Vaccines against Covid-19
新型コロナウイルスのワクチン
一刻も早い新型コロナウイルスの収束を願いつつ、新しい日常の中で定着してきている英単語やフレーズをしっかり押さえておきましょう!
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