“Run”の基本イメージは「継続して流れるもの」
“Run”は、日本語でもランニング、ランというように「走る」という意味が基本です。英語ネイティブも同様に「Run=走る」を真っ先に思い浮かべる人が多いでしょう。
日常会話では「動物や人が走る」以外で“Run”を使うことも頻繁にあり、英語で使われる“Run”の基本は「継続して流れるもの、続くもの」とイメージして覚えておきましょう。「水」のように物理的に流れるものや、「時間」「お店の経営」はてにはご先祖様から流れる「DNA」などにも“Run”は使われます。
一番よく聞く“Running late”
日常会話で「走る」以外で一番よく聞く“Run”は“Running late”。これは「遅く走る」の意味ではないんです!
待ち合わせしていた友達から電話で一言。
例)I am sorry but I am running a bit late. I will be there in 10 min!
ごめーん、ちょっと遅れているの。10分以内に着くから!
継続して流れる「時間」をイメージすると“running late”が予定の時間より遅れているという意味が理解しやすいかもしれませんね。
「運営する、経営する」という意味の“Run”
お店、レストラン、ホテルなどのビジネスや、イベントやサークル活動などを「経営する、運営する」という意味でも“Run”が使われます。
例)My friend runs this café.
友達がこのカフェを経営しています。
A family run business
家族経営のビジネス
水が流れるという意味での“Run”
継続的に流れるものといえば、水!水関連のフーレズには“Run”を使うものがたくさんあります。
例)Shall I run a bath for you?
お風呂にお湯いれようか?
水道の「お水やお湯を出す」は英語では“Run”を使います。
例)Do you have tissues with you?I’ve got a runny nose.
ティッシュ持ってる?鼻水がひどくて。
鼻水は“nose water”ではありませんよ!あえて流れているもの(水)は言わずに“Runny nose”で「鼻水」です。
例)The Thames river runs through London.
テムズ川はロンドンを通っています。
水が継続的に流れているもの、つまり川にも“Run”はよく使われます。また、水は流れていませんが、幹線道路や鉄道路線などにも同様に“Run”は使われます。
例)The Motorway M4 runs from London to South Wales.
高速道路のM4はロンドンから南ウェールズをつないでいます。
「家系」という意味の“Run”
“Run” を使って表現されるおもしろいものとして「家系、DNA」があります。
例)Quick-temper runs in the family.
短気は家系だからね。
短気のように性格や気質を表す表現のほかにも、“Good looks”(容姿端麗)、“Blue eyes”(青い目)などのような外見や、“Diabetes”(糖尿病)のような病気などにも“○○ runs in the family”で「○○は家系です」というようによく使われます。
「ごめん、ちょっと遅れてるの」「花粉症で鼻水がひどくて・・・」など日常会話で絶対よく聞く“Run”を使ったフレーズをご紹介しました。英語ネイティブの話す英語を意識してリスニングしていると、「え、ここで“Run”を使う?」というような意外なところで“Run”を聞く機会があっておもしろいと思いますよ。
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