スモールトーク(世間話)の達人への近道、お天気ネタ
お友達とはもちろん、ビジネスシーン、果てには電車や飛行機で乗りあわせた全然知らない人ともできる、お天気に関する話題は、世間話の鉄板!今回はお天気ネタの基本や、実は英語ネイティブが無意識に従っている暗黙のお天気ネタルール、会話の膨らませ方のヒントなどをご紹介します。
基本の3つ!天候、気温、季節
まずは基本中の基本。実際に会話をしているそのときの天気について、晴れや雨といった天候、暑い、涼しいなどの気温、先週に比べてすっかり冬になってきたなどの季節の変化について、正直な感想を言うことが、まずはおススメです。
例)It is a sunny day today!
(今日は、晴れてますね!)
It was so cold this morning.
(今朝は寒かったですね。)
The wind feels so chilly, summer has gone.
(風が冷たい、夏も終わっちゃったね。)
天気ネタは絶対に同調するのみ
お天気に関する世間話のやりとりでは、実は暗黙のルールがあります!お天気に関する感想やコメントに対しては絶対に否定しない、100%同意するのが基本と覚えておきましょう。
例えば「今日は寒いね。」と話しかけられたとします。ここで「そう?そんなに寒い?」と思っても、それを言うのは野暮。たいていの場合“Oh, yes. It’s freezing!”(ほんと、凍えそう。)のように返事をすると会話がスムーズに進みます。
この後に「先週はもっと暖かかったから、パブのビアガーデンでビールを飲んだんだ。」というように他愛もない話を付け加えることで「へー、いいね。どこのパブ?」というようにスムーズに会話が膨らませていけます。
滞在先や相手の出身地の天気について質問するのはおススメ
その日のお天気についてだけでなく、相手の出身地のお天気や滞在先の現地の人に、その土地の天気について聞いたりするのもおススメです。
例)Does it snow in Spain?
(スペインでは雪が降る?)
「美しい四季があるのは日本だけ」というのは迷信
日本では「春夏秋冬という四季があるのは日本だけ」と一般的には認識されています。確かに日本は春夏秋冬の違いがはっきりしており、季節ごとの景色の違いや旬の食べ物などを慈しむという文化が深く根付いています。
ところが、実はこれは日本だけの迷信。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど、たいていの先進国でも春夏秋冬の四季があり、現地の人たちも季節の変化を楽しみながら生活をしています。そのため「日本には春夏秋冬あって~」というような季節の話題は、欧米の人たちとはかみ合わない可能性が高いので注意しましょう。
ヨーロッパでは「日没時間」についても興味深い!
緯度の高い国では気温ばかりではなく、夏と冬の日照時間の違いから季節を感じることができます。さほど北に位置しているイメージのない筆者の住むイギリスでも、夏は夜10時近くまで明るく、冬には午後3時半ごろには暗いというほどの違いです。ヨーロッパのほとんどの国で同様で、スカンジナビアやアイスランドとなれば、その違いはなおのこと。「夏には明るくてちゃんと眠れる?」「冬にはおひさまが恋しくない?」など、興味深くいろいろ聞いてみたくなりますよね。
世間話の達人になる、まずは「天気ネタ」を攻略!
当たり障りのない世間話としてお天気ネタは万国共通の話題です。「今日は暖かくて気持ちがいいですね。」というように、まずはお天気のことで気持ちを共有してから、もう少し個人的な話題へ膨らませていけると、スムーズに世間話を楽しめると思います。
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