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いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市「コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地」コッペパンと駄菓子の不思議な出会い

Posted by: 駄菓子屋いながき 宮永篤史
掲載日: Apr 24th, 2021.

全国約400軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は山形県山形市の「コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地」です。

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いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地


コッペパンの店と駄菓子屋が合体!?

いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
山形市にある、コッペパンの専門店と駄菓子屋を組み合わせたお店。駄菓子屋との兼業としてはちょっと変わった組み合わせなので、とても気になり訪ねてみることにしました。山形駅西口から南に1kmほどのところにある、商店が入り交じる住宅街。車通りの多い道沿いにあり、大きな看板もあるのですぐにわかります。
いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
年代物のムーバー(お金を入れると前後上下にゆっくり動く乗り物)と、ウッドデッキが特徴的な外観で、ウッドデッキ内には昔懐かしいコスモスの赤い自動販売機やガチャガチャ。「これはオーナーさん、間違いなくレトロコレクターだな」というのが感じられ、レトロ業界に身を置く者として期待が膨らみます。
いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
店内は入って右側がカフェのような飲食スペース、左側はレトロモチーフの駄菓子売り場になっていて、左右で全く違う雰囲気の面白い組み合わせ。キッチンが広く調理品のメニューが豊富で、駄菓子屋らしいたませんや揚げ物もあれば、コッペパン専門店ならではのクリームサンドやあげパンもあります。応対してくださったのは代表の安田さん。レトロカルチャー、特にコスモスのガチャガチャが好きで、趣味が高じて店舗を侵食しているとのことでした(笑)。

ガチャガチャ好きが高じて現在の業態に

いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地は、パンの宅配事業を営んでいた安田さんが、実店舗を展開しようと平成24年(2012年)に創業したそうです。その後、趣味でレトログッズ収集や駄菓子屋巡りをしていく中で「子どもたちの集まる場所や、世代を超えた交流の場を作りたい」との思いが強まり、自ら駄菓子屋を始めることを構想。パンの販売のみだった店内を改装し、平成29年(2017年)に現在の形になったとのこと。ちょっと長めの店名は、元々の「コッペdeサンド」という名前に、駄菓子屋を始めるにあたって参考にした新潟のお店の名前を、許可をもらってくっつけたものなんだそうです。
いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
「そもそもは、私自身がコスモスというガチャガチャメーカーのグッズや、自販機の収集をしていたのが事の起こりです(笑)。駄菓子屋って、おばちゃんと話したり、友達と集まって遊んだり、『コミュニケーションが約束されていた場所だったなぁ』と。ひとりっ子の私にとっては、誰かと関わりながら放課後を過ごせる、貴重で楽しい居場所でした。そんな思い入れのある文化自体がなくなりかけているので、それなら自分で作ってみようと考えました。子どもからお年寄りまで気軽に利用できる、コミュニティスペースのようなお店にするのが目標です。そして、山形市のレジェンド駄菓子屋『はじめや』のような存在になれるようにがんばります」
いながきの駄菓子屋探訪42山形県山形市コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地

この日突然、駄菓子とコッペパンを組み合わせたメニュー作りを依頼され、商品開発をすることに(笑)。出会って間もない人間にもかかわらず、お店の資産を使って何かを作らせるという遊び心と懐の深さ。思えば、駄菓子屋では店主の懐の深さの中で、さまざまなことを学んだり、許容されてきた気がします。そんな店主の運営するコッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地は、山形市の駄菓子屋文化の未来を担うお店なのかもしれません。

コッペdeサンド+駄菓子屋昭和基地
住所:山形県山形市上町1-10-5
電話番号:023-674-9886
営業時間:月~金11:00~17:00、土11:00~16:00
定休日:日・月・祝日

[All photos by Atsushi Miyanaga]

駄菓子屋いながき 宮永篤史

Atsushi Miyanaga
駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。


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