初心者にも使いやすいスラング“Ish”
“Foolish” “Boyish”など英語では“Ish”で終わる言葉がいくつもあります。“Fool”(愚か者)や“Boy”(男の子)の後に“Ish”を付けることで“Foolish”(愚かな)、“Boyish”(男の子っぽい)という様子を表す言葉として使われます。英語ネイティブは、さまざまな場面で「○○っぽい」という様子や「○○ぐらいの」という断定を避けて印象を伝える際に“Ish”を言葉の最後に付け足すことで表現します。
“Ish”は、下品な印象などは全くないため、英会話初心者も安心して使えるスラングといえます。
数字のあとにつけると「○○ぐらい」
時間、距離、年齢などの後に“Ish”を付け加えることで「○○ぐらい」という意味になります。
例)What time will you finish your work today?
今日何時ぐらいに仕事終わる?
It should be 6ish.
6時ごろには終わるはず。
例)The new manager seems to be quite young. Maybe 30ish?
新しいマネージャーは、かなり若そうだよ。30歳ぐらいかな?
ちなみに“6ish”は「シックスイッシュ」、“30ish”は「サーティイッシュ」と発音します。
色などの後に付ける「○○色っぽい」
色の後に“Ish”を付けることで「○○色っぽい」という意味になります。例えば、“Blue”(青)に“Ish”を付ければ“Blueish”(青っぽい色)となります。また青紫、黄緑、のように2色の中間の場合にも“Blueish purple”(青っぽい紫)、“Yellowish green”(黄色っぽい緑)のように表現しやすくなります。
例)I am looking for a rucksack, I’ve seen on line.
インターネットで見たリュックサックを探しているのですが・・・
It’s a greenish blue one.
緑がかった青い色のです。
人の名前の後に付けて「○○っぽい」
人の名前の後に“Ish”を付けることで「○○さんぽい」とセンスや趣味を表すことができます。
例)I love that dress, it’s so Emily-ish.
あのドレス、大好き!エミリーっぽいよね。
また、音楽やファッション、インテリアなどのセンスを表す際に、スタイルが確立されているものの後に“Ish”を付ければ「○○っぽい、○○風の」のように表現できます。
“Ish”だけで使われた際の本当のニュアンス
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“Ish”だけで一語として使われることもあります。
例)Was that film interesting?
あの映画、面白かった?
Ish.
まあ、面白かったかな。
この場合、“It was interesting-ish.”の省略で使われており、「うーん、まあまあ面白かったけど・・・。」というのが本当のニュアンスです。
例)Have you tidied your room properly?
ちゃんと部屋を片付けたの?
Ish.
うん、一応。
こちらも、“I did it properly-ish.”の省略ですが「うん、まあね・・・(実はちゃんとしてないけど・・・)」というのが本当のところ、という場合は多い返事です。
スラング入門者にも使いやすい“Ish”で○○っぽいを伝えよう
スラングとはいえ、英会話がさほど得意ではないという人でも安心して使える“Ish”。「○○ぐらい」「○○っぽい」など微妙なあいまいさを残しつつ表現できる便利な一言なので、ぜひ覚えておきましょう。
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