海外では薬の名前を知っているのが当たり前
みなさんは、風邪で処方される薬、日ごろ飲んでいる頭痛薬など、ご自身が服用している薬が何かご存じですか?
日本では、お医者さんから薬をもらう際「熱さましと咳止めを出しておきますね」のように言われ、実際に何という名前の薬をどのくらい処方されているのかを気に留める人は、あまり多くありません。また日ごろから使っている頭痛薬や痛み止めも、「イブ」「セデス」「バファリン」といったように商品名で呼ばれることがほとんどですよね。
海外では、処方薬も薬局などで手に入る常備薬も、自分が何という薬をどのくらい服用しているのかを把握しておくことが当たり前とされています。
今回は、海外へ行く際に絶対に知っておいたほうがよい薬に関するボキャブラリーをご紹介します!
「薬」って何て言う?
まず、薬は“Medicine”、もしくは“Drug”と言います。“Drug”には日本語の「ドラッグ」と同じように人に悪影響を及ぼす物質という意味もあるため、“Medicine”のほうが若干一般的に使われています。
例)Do you have a medicine for stomach ache?
胃痛のための薬はありますか?
“a medicine for ○○”にHeadache(頭痛), nausea(ノージア=吐き気), diarrhoea(ダイリア=下痢), heartburn(胸やけ)などを付け加えると「○○のための薬」という意味になります。
一般的な頭痛薬、風邪薬
病院から処方されていなくても、誰もが常備している最も一般的な頭痛薬、鎮痛薬を見ていきましょう。痛み止めは“Painkiller”と言います。
例)I’ve got a headache. Have you got any painkiller with you?
Paracetamol or ibuprofen should do.
頭痛がするの。頭痛薬なんでもいいんだけど持ってる?
パラセタモルかイブプロフェンで大丈夫なんだけど。
世界共通3大頭痛薬はこちら
世界共通で最も一般的な頭痛薬、鎮痛薬は以下の3つです。
Ibuprofen イブプロフェン(発音はアイブプロフェン)
Aspirin アスピリン
日本では、例えば「バファリンプレミアム」はパラセタモル(アセトアミノフェン)とイブプロフェンのブレンド、「バファリンA」がアスピリンといった具合に、各ブランドが独自にブレンドしている場合も多くあります。この機会にぜひ、ご自身の常備頭痛薬の有効成分をチェックしてみてください。
救急病院でまず聞かれること:アスピリンアレルギーの有無
(C)Andrius Kaziliunas/ Shutterstock.com
海外の滞在先で病院にかかることはできれば避けたいことですが、万が一救急病院へ行くようなことがあった場合には、まずアスピリンアレルギーの有無を聞かれると覚えておきましょう。日ごろからアスピリンを頭痛薬として使っている方は、その旨を伝えましょう。そうでない方は「日ごろ服用していないのでわかりません。でも、いつもは○○を飲んでいます。」と答えられるようにしておくと安心です。
これからが季節!花粉症、抗アレルギー剤
毎年2〜3月は憂鬱という人も多いでしょう。花粉症は“Hayfever”と呼ばれ、海外でも多くの人を悩ませています。
例)Antihistamine アンティヒスタミン=抗アレルギー剤
薬局で手に入り、花粉症や一過性のアレルギー症状に使われる薬には以下の3つがあります。
Cetirizine セチリジン
Loratadine ロラタディン
こちらも抗アレルギー剤を服用したことがある人はチェックしておくと、前に飲んだのと同じものを購入すればよいので安心かと思います。
覚えられない場合はメモするのもおススメ
世界中、どこにいても自分が飲んでいる薬の名前と服用量を把握しておくことは大切なことです。特に海外では、1回の服用量が多めに市販されていることもあるため、普段のご自身の服用量を知っておくことをおすすめします。また海外へ行かれる際には常備薬を携帯するだけなく、薬の名前を覚えにくい場合はメモしておくと安心です。
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