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【宮永篤史の駄菓子屋探訪2】群馬県太田市「あすなろ」常連さんが「ただいま」と言って入ってくる店

Posted by: 駄菓子屋いながき 宮永篤史
掲載日: Jul 3rd, 2021. 更新日: Jul 22nd, 2021

全国約400軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は群馬県太田市「あすなろ」です。

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宮永篤史の駄菓子屋探訪2群馬県太田市あすなろ1


群馬県南東部の個性的なお店

インターネットで駄菓子屋の情報を収集していたところ、群馬県の南東部に個性的なお店がいくつもあることを発見。館林市、太田市、伊勢崎市を周遊してみることにしました。上毛かるたに出てくる「つる舞う形の群馬県」で言うところの、鶴の頭から首にかけての地域です。
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東武線・太田駅の南口から西へ600mほど。宮前公園の西側に目当てのお店がありました。緑色のテントの下に、「あすなろ」と書かれた看板がかかっています。この日は車で訪ねたため、挨拶もそこそこに近くに駐車場がないか店主に尋ねると、自宅の敷地に停めてください、とのこと。この一帯は駐車監視員活動の重点地域で、ちょっとでも車から離れると監視員がやってきて、駐車違反となってしまうそうです。店主いわく、「厳しいわよ、荷物の積み下ろしで自分の家の前に停めてても容赦してくれない(笑)」。
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「もんじ焼」の食べられる駄菓子屋

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駄菓子の数は少なめながらも、駄菓子があればそこは駄菓子屋。店内には鉄板付きの小さなテーブルが2つあり、焼そばや「もんじ焼」などを注文できます。「もんじ焼」は北関東で使われる呼び名で、いわゆる「もんじゃ焼き」のこと。あすなろでは持ち帰りもできるようです。一般的なもんじゃ焼きはドロドロの形状なので、「あれを持ち帰るって、どういうことだろう・・・」と気になり、とりあえず店内で食べてみることにしました。

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出てきたのは、想像していたよりも液体感がなく、お好み焼きに寄った感じのもの。イカや玉子が入っていて、ソースの旨味が強く、とてもおいしい!同じ料理名でもところ変わればずいぶん違うものだなと、駄菓子屋探訪の奥行きを感じました。オリヅルという栃木のご当地ソースを使っており、「このメーカーがやめちゃったら、味が作れなくなっちゃうので、うちも廃業。それぐらい重要なの!」とのこと。
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使い込まれた鉄板はアーチ状に変形

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あすなろは昭和55年(1980年)ごろに、郷土食・焼きまんじゅうのお店として創業。その後、自身の子育てをしつつ、子ども相手の商売がしたいと考え、現在の業態に変更したそうです。店名は、成長していく少年が描かれた井上靖の小説『あすなろ物語』から。
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「子どもと関わるのが好きなので、こういう商売が向いてたんだなと思います。常連さんばっかりなので、みんな『ただいま』と言って入ってくる店です。夏の暑さは館林が有名だけど、太田も暑いので、そういう時期に鉄板に火を入れると、店が地獄みたいな暑さになっちゃう。だから夏場は私が調理場で作って出しています。子どもはじっとしていられないから、待ってる間はみんな公園に遊びに行っちゃうんですよ。なので、『おーい、○○くーん!できたよー!』って大声で呼び出しています(笑)」
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店主の信澤さんは朗らかで話題も豊富。永久に話し込んでしまいそうで、「常連さんばかりの店」というのも納得の人柄です。そして、たくさんの人々が利用してきたことは、使い込まれてアーチ状に変形した鉄板が物語っていました。最大サイズの焼そばともんじ焼をテイクアウトしましたが、家に帰って重さを量ると、どちらも600g以上!駄菓子と、安くて盛りの良い鉄板料理と、面白い店主と、遊べる広い公園がそろう、あすなろ。必ず再訪したい、なんとも満足度の高い駄菓子屋に出会うことができました。
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あすなろ
住所:群馬県太田市浜町15-46
電話:0276-45-1190
営業時間:12:00〜18:00
定休日:不定休

[All photos by Atsushi Miyanaga]

駄菓子屋いながき 宮永篤史

Atsushi Miyanaga
駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。


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