Neverはきつい言葉?
Neverの一番の基本的な意味は「絶対に○○しない、○○ではない」というNotよりも強い否定を表す言葉です。ただし日常会話で使うNeverは決して強いニュアンスばかりではなく、むしろ使うことで正確な情報が伝えられたり、会話におもしろみを持たせることができたりと、いいことだらけです。
たとえば「○○したことが一度もない」という未経験を伝えたい場合は、NotではなくNeverを使う必要があります。
例)I have never been to America.
アメリカには行ったことが一度もない。
I’ve never eaten Sushi.
私はおすしを食べたことが一度もない。
Never mind やっぱりいいや
何かを言いかけたり聞きかけたりしたものの、途中で自己完結してしまい「あ、やっぱりいいや。もう気にしないで」というときによく使われるのがNever mindです。
例)Have you seen my glasses?Oops, they are on me. Never mind, I found them.
私の眼鏡見かけた?あ、かけたままだった・・・。気にしないで、見つかったから。
You never know どうなるかわからないよ
You never knowの直訳は「あなたは絶対に知らない、わからない」ですが、会話では「どうなるかは、やってみないとわからないよ」「予想や予測とは違うことが起こることもあり得るよ」というときに、さらりと使うフレーズです。
例)Oh no! Japan has to play in the same group as Brazil and Spain in the World cup.
最悪!ワールドカップで日本は、スペインとブラジルと同じグループだよ!
Don’t get too upset. You never know.
そんなに落ち込まないでよ。どうなるか、まだわからないよ。
どちらかというと、悲観している相手に対して「そんなことまだわからないでしょ?」とポジティブなニュアンスで使われることが多い表現です。
また、これに近い表現でWho knows?(だれが知っている?)という言い方もあります。この場合は疑問ではなく「誰にもまだわからない」という意味です。
あきらめないで! Never say never
Never say never(直訳:絶対にNeverって言うな)は、「あきらめないで」と相手を励ますときに使う表現です。
例)I’ll never be able to be a lawyer.
弁護士になんて絶対になれないよ。
Never say never.
あきらめないで。
Never better! 絶好調!
Never better(もしくはNever been better)で「今より良かったことは今までない(絶好調、最高)」という意味で使われます。
例)How are you doing?
調子どう?(元気?)
Never been better, and you?
絶好調だよ!君は?
Now or never 今でしょ!
Now or never(直訳:今でないなら、絶対にない)はやるなら今、今しかないと相手を後押ししてあげるフレーズです。実は日本語ほど大袈裟には聞こえず、気軽に使える表現です。
例)One day I’d like to go around Australia by backpacking.
いつかオーストラリアをバックパックで回りたいんだ。
You should start to plan then. It’s now or never, right?
それなら、今から計画立てないと!やるなら今でしょ?
Neverが入った短いフレーズで、長々と説明することなくすっきり「あ、やっぱりいいや」「まだわからないよ」というような表現や、恥ずかしくなく相手を励ましてあげたり、相手を後押ししてあげたりできる表現をご紹介しました。Neverは決して、きつい言葉ではなく、むしろ使えると話が面白く聞こえることもある、いいことづくめの単語だと覚えておきましょう!
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