Itが使えると会話が一気に流暢に聞こえる!
It(それ)は、ものを指すときに使う超基礎英語ですが、ネイティブの話す英語をよく聞いてみると「それ」以外の場面でも、Itが頻繁に使われることに気が付くと思います。今回は、毎日使われるItが入った定番フレーズをいっしょにマスターしましょう。さりげなく使えるようになると、会話が一気に流暢に聞こえるようになりますよ。
I got it! わかりました
I got it. は直訳では「私はそれを手に入れた」ですが、「理解しました、わかりました」という意味で使われます。It自体に意味はなくI understood(理解した、わかった)とほぼ同様に使えます。
例)We’ll start the meeting at 8am tomorrow.
明日は朝8時にミーティングを始めます。
I got it. See you tomorrow.
わかりました。では、明日。
例)You need to press the ”select” button first. You got it?
「選択」のボタンをまず押さないと。わかった?
I’m on it! 了解です。もうやっています!
I’m on itは「私はそれの上にいます」が直訳ですが、「了解です、今まさしく取り掛かっています」という意味で使われます。
例)Where shall we go for a holiday this summer?
この夏はどこに旅行に行こうか?
Leave it with me. I’m on it!
任せておいて。今、(もう)検討しているところです。
何かを頼まれた際に「了解しました、今すぐやります」というときや、頼まれることを見越して、すでに取り掛かっている際にも使えます。OK, I understand(わかりました)も同様に使えますが、I’m on itのほうが「今すぐやります、もうやっています」というニュアンスを上手に伝えることができます。
That’s it! 以上!
That’s itは「あれはそれです」という具体的な内容に欠ける文章ですが、「以上です、これで全部です」という意味で使われます。レストランやカフェでの注文の最後や、ミーティングなどでの連絡事項の最後など使える場面が多い一言です。
例)Could I have a pint of Guinness, a glass of white wine and a gin & tonic please. Oh, and an apple juice please. That’s it.
ギネスを1パイント、グラス1杯の白ワイン、あとジントニックをお願いします。あ、あと、リンゴジュースも。以上です。
例)Is there anything else I can help you today?
ほかに何か(お手伝いできることが)ありますか?
That’s it, thanks.
以上です。ありがとう。
I can make it. 都合がつく
I can make itは「それを作れる」ではなく、「都合がつく」もしくは「(達成)できる」という意味でよく使われます。
例)My birthday party will be tomorrow night. Would you like to come?
明日の夜、誕生日パーティをするんだけど、来たい?
I’m sorry I can’t make it.
ごめん、行けないよ。(都合がつかないよ。)
It is what it is. しょうがない、仕方がない
自分の力ではどうしようもないことって世の中にはたくさんありますよね。自分の思惑とはうらはらの状況であったり、結果に終わってしまったときによく使われるのが、It is what it is(それはそういうものだ)というフレーズです。
例)It’s raining again! I was really looking forward to going to the beach!
また雨!ビーチに行くのを楽しみにしていたのに・・・。
Never mind. It is what it is. We should enjoy staying in.
そんなに落ち込まないで。しょうがないよ。家の中で楽しもう。
【番外編】It おにごっこの鬼
鬼ごっこは世界共通の子どもたちの遊びですが、イギリスでは鬼ごっこはit、もしくはtag(タグ)と呼ばれ、追いかけ役の鬼はitと呼ばれています。ちなみに、かくれんぼの鬼のこともitと呼びます。
例)Let’s play “it”!
おにごっこしよう!
It ほどよく聞く単語はないと言ってもいいぐらい、会話の中ではほんとうによく使われています。「それ」というものを指すばかりではなく、That’s it、I’m on itなど文章全体でひとつの決まり文句として使われるフレーズも多くあります。It自体に深い意味はないので、慣用句という位置づけて、これらのフレーズをさらっと言えるようになるとよいでしょう。
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