Tellの基本「言う、伝える」
Tellの基本的な意味は「言う、伝える、告げる」のように何か情報を伝えたり教えたりすることです。
例)Can you please tell me the way to the Shinjuku station?
新宿駅までの生き方を教えてくれませんか?
Sayとの微妙な違いは?
「言う」という意味では、Sayを思い浮かべる人も多いかと思いますが、使える場面が微妙に違い、Sayは内容はともかく音を発すること、Tellは何か情報が伴っている印象が大きくあります。
例)Say something.
何か言ってよ。
Tell me a story.
お話を聞かせて。
「わかる、区別ができる」という意味のTell
Tellには「わかる、区別ができる」という意味もあります。
例)They are twin brothers, they look identical.
彼らは双子の兄弟です。そっくりでしょ。
Ah, yes. The standing on the right is Ben.
そうそう、右側に立ってるのがベンだよ。
How can you tell?
どうしてわかるの?
Tellを使って「わかる」を表現するときには、特に「目で見て識別する場合、違いを区別する場合」によく用いられます。
Tell me と Let me knowの微妙な緊急度の違い
「○○を教えて」と言うときにTell me とLet me knowの両方を使うことができます。ただし、微妙にその緊急度が違うことをご存じでしたか?
例)Tell me your email address.
Let me know your email address.
メールアドレスを教えて。
どちらも「メールアドレスを教えて」ですが、実はTell meには「今、ここで教えて」というニュアンスがより強くあり、Let me knowを使った場合は「今でなくていいけれど、いずれ、近いうちに教えて」という感じに聞えます。
Time will tell そのうちわかるよ
Time will tellは決まり文句で「今はわからないけれど、時間がたてばわかるよ」という意味で使われる、とっても便利な表現方法です。実はこのフレーズ「そんなこと言われても、今はわかりません」というような将来のことで相槌に困ったときにI don’t know やMaybeの代わりに使えるかっこいいフレーズです。
例)I hope my sister got married with a right person.
妹が、いい相手と結婚したんだといいんだけど。
Only time will tell.
(その答えは)時間がたてばいずれわかるよ。
Tell me about it! だよね!
Tell me about it! の直訳は「それについて教えて(言って)」ですが、実は使われる場面によっては、まったく逆の意味で使わることがあります。
例)It’s freezing this morning.
今朝、すごく寒いね。
Tell me about it! I had to cycle from home to here.
ほんとだよね!自転車で家から来なきゃいけなかった(からよくわかるよ)。
「ほんとそうだよね!言われなくてもわかるよー」という絶対的な共感を表すフレーズで、特に経験上自分こそ知っているような場面でよく使われます。
I told you (so)! そらみたことか!
I told you (so) の直訳は「私はあなたにそう言いました」ですが、以前に忠告したことが本当に起こった場合などに「ほらね、だから言ったでしょ?そらみたことか」というニュアンスで使わることが多くあります。
例)I can’t believe it, my boyfriend cheated on me!
信じられない!ボーイフレンドに浮気された!
I told you so. You should have listened to me.
ほらね、だから言ったでしょ?私のアドバイスを聞いておけばよかったのに。
Tellというごくシンプルな動詞にも、場面ごとに微妙に違った使い方やネイティブが使い分けるニュアンスがあることなどを楽しんでいただけましたか?Time will tellやTell me about itは、特に日常会話でもよく聞くので、ぜひ取り入れて相槌上手を目指しましょう!
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