ディズニーの大人気映画「アナと雪の女王(Frozen)」でおなじみのLet it goという曲では、「ありのまま(で)」という日本語訳が採用されてメロディーにもぴったり!ですよね。でも、実はLet it goのほんとうの意味は「ありのまま」ではないんです!
Let it goには、ふたつの意味があります。
1. 自由にさせる、放っておく
2. あきらめる、忘れる
アナ雪では、雪の女王エルサが「秘めた魔法の力を解き放って生きていこう」という意味でLet it goと歌っているため「ありのまま」と訳されていますが、実際にはLet it goは「(エルサのもつ魔法を)解き放つ(自由にさせる)」という意味のほうが正しい訳になります。
ビートルズの名曲Let it be
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世界的に有名なビートルズの名曲Let it beにも、Letがタイトルに使われています。これは「ありのまま、なすがまま」という意味です。
ポール・マッカートニーがビートルズの存続について悩んでいたときに、14歳のときにがんで亡くなった母親メアリーがLet it be(ありのままで、そのままでいいんだよ)と夢で伝えてくれたことを歌詞にしたものです。英語圏では、キリスト教の聖母マリアをMother Mary(母のメアリー)と表現するためキリスト教の歌と認識されることもありますが、実はポール・マッカートニー本人の母親のことを歌ったものだそうです。
Let it go 、Let it beの発音はレリゴー、レリビー?
特にアメリカ英語のネイティブがLet it goや Let it beを早く発音する際にレリゴー、レリビーと「リ」が入ったように聞こえることがあります。そのため、ついつい「レリゴー、レリビー」と言いたくなりますが、正直、英語学習者の私たちが会話の中で使うと「?」と聞こえてしまう可能性もあります。一語一語「レット・イット・ゴー」と言っても、もちろん通じますし、「レッティ・ゴー」「レッティ・ビー」とLet itをつなげて「レッティ」と発音することをおすすめします。
To let は「賃貸物件」という意味です。そのため空き家、空き店舗などには、このTo letの看板が立っていることがよくあります。
Let it go やLet it beなど世界的な名曲のタイトルに使われているLetは、実は日常生活でもばっちり使えるお役立ちワードということをご紹介しました。また、Let it go そして、Let it beどちらも素敵な名曲というだけでなく、英語の勉強にもとってもおすすめですので、改めて歌詞とともに聞いてみてください。