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トラブルだらけの東京オリンピックが開幕
コロナ禍での延期だけでなく、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長だった森元首相の女性蔑視発言からの辞任、開会式の作曲担当者が過去に行ったとされる身体障がい者へのいじめ、虐待の発覚、さらにはユダヤ人差別を笑いに取り入れたと非難された開会式関係者の解任など、直前までとにかくトラブルだらけの東京オリンピックが開幕しました。
今回は、いじめや差別に関する基本的なフレーズをご紹介します。
「いじめ」はBully(ブリ―)一言で、すべて網羅可能
「いじめ」はBully(いじめる)という単語を使ってBullyingと言います。あまり聞いたことがなかった、という人もいるかもしれませんが、このBullyのひとことで「いじめる」「いじめ」「いじめっ子」「いじめられる」など、すべて網羅できるので、ぜひ覚えておきましょう。
例)He bullied his classmates with disabilities at school.
彼は学生時代に、障害のあるクラスメートをいじめた。
The composer quitted the team creating the opening ceremony over bullying at school.
作曲家は学生時代のいじめのため、開会式の組織チームを辞任した。
また、「いじめっ子」のようにいじめる人のことをBully(ブリ―)と呼びます。
いじめとは紙一目?!「からかう」はなんて言う?
いじめほど悪質度が高くない「からかう、いじる」はTease(からかう)、Make fun of ○○(○○さんを笑いものにする)が使われます。
例)Don’t get serious. I was just teasing you…
そんなに真剣にならないで。ちょっとからかってただけじゃない。
例)Hey! Don’t make fun of me!
ねえ、馬鹿にしないで!
差別に関するボキャブラリー
「差別」はDiscrimination といいます。人種差別、性差別、身分差別、学歴差別など、さまざまなものがあります。
身分差別 Class discrimination
人種差別 Racial discrimination
学歴差別 Discrimination against educational background
具体的に何についての差別かを表現するには、Discrimination against (over) のあとに、何についてかを付け加えることもできます。
誰にも聞けない!?BLMとLGBTQ+って何の略?
近年、差別に関する話題では本当によく聞くようになったLGBTQ+とBLM。もはや定着しすぎて何の略なのか誰にも聞けない!?という人もいるかもしれませんね。LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセクシュアル、クィア)は、さまざまなジェンダーマイノリティの頭文字をとったものです。日本ではまだLGBTと使われることが一般的ですが、世界基準ではLGBTQ+が多く使われています。このQ+はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセクシャルに当てはまらないジェンダーマイノリティの人達を指しており、より型にはまらないすべての人を受容しようという意味合いがあります。
また、人権保護運動などでよく聞くBLMはBlack Lives Matterの略で、議論が分かれれるところですが「黒人の命(生活)も大切」というふうに訳すことが一般的です。
身近なところにもありえるネットいじめ
一番身近な「いじめ」は、実はネットいじめかもしれません。ネットいじめは、cyberbullying(ネット上のいじめ)もしくはonline harassment (ネット上のいやがらせ)と言います。
例)The most common bullying nowadays is a cyberbullying over SNS.
最近のもっとも一般的ないじめは、SNS上のネットいじめだ。
いじめや差別のないオリンピックの成功を祈って
開催まで、なにかとネガティブな話題の多かった東京オリンピックですが、オリンピックは本来、いじめや差別とは程遠いはずの平和とスポーツの祭典!文字通り、世界トップクラスのアスリートが感動を届けてくれることを祈るばかりです。
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