いながきの駄菓子屋探訪69子どもともに成長する年中無休の「いずみや」

Posted by: 駄菓子屋いながき 宮永篤史

掲載日: Nov 13th, 2021

全国約400軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は栃木県下野市の「ちいさな駄菓子屋さん いずみや」です。

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以前紹介したお店に教えてもらった駄菓子屋

時々、訪ねた駄菓子屋の店主に、同じ町にある別の駄菓子屋を教えてもらえることがあります。それなりに近ければ商売敵のお店にあたると思うのですが、むしろ「行ってみな」と言われることも多々あり。駄菓子屋店主の懐はとことん深い……。今回は、以前記事にさせていただいた「Sango-Papa」の店主ご夫妻が教えてくれたお店を訪ねてみました。

ログハウス風の店内は子どもに優しい設計

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JR宇都宮線、小金井駅の西口から西へ500mほど。ロータリーから一直線に伸びる道沿いに、10円ゲームやガチャガチャが店先に並ぶ、ひと目で駄菓子屋とわかるログハウス風の建物がありました。電車が1両まるごと展示されているのが印象的な、日酸公園がすぐそばにあります。
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店内は6畳ほどの大きさで、靴を脱いでから入る方式。壁際を駄菓子がぐるりと囲み、奥に腰掛けた店主がにこやかに迎えてくれます。棚がかなり低めに抑えられているのが特徴的で、小学生未満の子たちでも奥や上まで手が届く設計。売り物は消費税分を切り捨てて末尾ゼロでそろえてあり、計算がしやすくお財布にも優しい、超良心的な値付けになっていました!
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駄菓子屋に思い入れがあったわけではない

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ちいさな駄菓子屋さんいずみやは2016年、店主の齊藤さんが、定年退職後に自宅の敷地にある小屋(と言っても大きいですが)で始めたお店。近所の子どもたちからは「ちいだが」という略称で呼ばれていました。以前、このあたりは「泉町」という地名だったそうで、長く住むこの土地への愛着から、屋号を「いずみや」にしたとのこと。
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「駄菓子屋に特別な思い入れがあったとか、そういうわけでもないんですよ。定年退職して、何もしないで酒飲んで寝て暮らすくらいなら、何かやろうと思いまして(笑)。駄菓子屋は始めるのにお金がかからない。公園も学校も近いから、とりあえず始めてみようかな、くらいの感覚でした」

子どもたちとともに成長していく店

「やっていく中で駄菓子屋の楽しさに気付きました。やっぱり子どもたちとの関わり、特に成長を感じたときが面白いんですよ。計算ができるようになったとか、久々に来たらすごく背が伸びてたとか。子どもたちが居つけるアイデアを考えながら、慈善事業の駄菓子屋じゃなくて、ちゃんと売り上げのある、長く続く駄菓子屋にしていきたいですね」
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齊藤さんがお店に出られないときは代打で奥さんが開け、2人とも出られないときは知人に開けてもらうことで年中無休を実現。外にあるビニールハウスは通称「ラーメン小屋」で、植物の温室を転用して飲食スペースにしたんだそうです。運営中の気付きから改善を繰り返す、ちいさな駄菓子屋さんいずみや。ここでは、子どもたちとともに、お店も成長していくようです。
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ちいさな駄菓子屋さん いずみや
住所:栃木県下野市小金井5-23-3
営業時間:平日15:30〜日没、土日祝10:00〜日没
定休日:なし

[All photos by Atsushi Miyanaga]

PROFILE

駄菓子屋いながき 宮永篤史

Atsushi Miyanaga

駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。

駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。

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