誤解されやすい要注意フレーズを知ろう!
「通じることが一番大切」という姿勢は英会話上達への近道!間違えたり誤解されることを恐れずコミュニケーションを楽しむことも重要ですが、英語学習者の私たちにとって、ネイティブの微妙なニュアンスを把握するのは難しいことです。今回は日本人が気づかずに使ってしまいがちな誤解されやすいフレーズと、その代わりに使いたい正解を解説します。
What?何?
英語が聞き取れなかった、もう一度言ってほしいという場合、ついWhat?(何?)と聞き返したくなります。英語としては、まったく間違っていないのですが、ネイティブには少し雑に聞こえてしまうため、ビジネスシーンや目上の人にはあまり使わないほうがよいと覚えておきましょう。
聞き取れなかったので繰り返してもらいたいときは、以下のように言うのがおすすめです。
例)Pardon? (すみません?)
Sorry? (すみません?)
Come again? (もう一回お願いします。)
Do you understand? わかった?
自分の英語力に自信がないときなどに「通じたかな?私の言ってることわかってくれた?」という意味で、Do you understand?(わかった?)と言いたくなると思います。実はこの表現、お説教をしているときなどに使われる定番フレーズで、かなり高圧的に聞こえてしまうんです。
「私の言ったこと、わかりましたか?」という意味で相手に確認を取りたいときには、次のように言います。
例)Does it make sense?
わかりますか?
Make senseは「理にかなう」という熟語で、「それは理にかなっていますか?」=「わかりますか?」という決まり文句です。
What is your job? あなたの仕事は何ですか?
世間話として「お仕事は何ですか?」と聞きたいという場面、なんて言ったらいいでしょう?英語ネイティブはWhat is your job?とは言いません!個人のプライバシーを尊重することを大切にする欧米では、基本的には、年齢、出身地(国)、仕事、未婚か既婚か子どもがいるかなどを相手にずけずけ聞くことはほぼありえず、よほどカジュアルな雰囲気の場合や、それとなく会話の端々から聞いてもいい雰囲気があるときだけ話題にします。What is your job?は、あまりにも単刀直入に「職業は何ですか?」という響きがあるので、できれば避けたい表現です。
例)What do you do? 何をされているのですか?(=仕事は何ですか?)
日本語の「何をされているのですか?」とほぼ同じWhat do you do?が一般的に使われます。
失礼ではないけれど誤解されがちな表現
使っても失礼ではないものの、明らかに違う印象を与えてしまうフレーズとして以下の2つをご紹介します。
I went to (a/the) hospital. 病院に行きました
欧米では、Hospitalは日本の総合病院や大学病院のような大きな病院のみを指します。そのためHospitalに行ったと言うと、かなり深刻な可能性もあるため、心配されてしまいがちです。かぜで病院に行ったというような場合には、HospitalではなくDoctorを使います。
例)I went to see a doctor yesterday.
昨日、お医者さんに行った。
I played with my friend. 友達と遊んだ
日本語では誰かとごはんを食べたり、カフェに行ったりするだけでも「○○と遊ぶ」という表現を使いますが、これを直訳するのは危険です。
I played with my school friend in Shibuya last night.
昨晩、学生時代の友達と渋谷で遊んだ。
英語でplayは、ティーン以下の子どもにしか使わない表現なので、かなり違和感のある表現に聞こえます。
例)I hang out with my school friend in Shibuya.
学生時代の友達と渋谷で遊ぶ。
「つるむ、一緒に楽しく過ごす」という意味のhang outを使うとよいでしょう。
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