
気を付けたいOh, my God!に関する常識
海外ドラマや洋画の影響から、驚いたときやショックを受けたときに欧米人はOh My God!を連発するイメージがあるかもしれません。実際、私の住むイギリスでも、特に20代以下の若い世代や、大人でも大袈裟に話を面白おかしく話したい場面などでOh my God!を使っている人をよく見かけます。
ところが、このフレーズ、イギリスでは、学校で先生の聞こえるところで言ったら確実に注意されるほどの、使わないほうがいい要注意表現なんです。
Oh my God!がNGなわけ

Oh my God!が欧米でNGとされる理由は、キリスト教と深く関わりがあります。キリスト教の十戒の中で「神の名をみだらに唱えない」というものが戒律のひとつに挙げられています。現在のイギリスやアメリカに、どれほど信仰心の深い人がいるかはともかく、キリスト教圏内では、Oh my God!を言うことで、信仰心の深い人を不愉快な気持ちにさせてしまう可能性があるため、公の場面や学校などでは使わないことがマナーとなっています。
驚いたときに使えるフレーズその1

驚いたときに思わず「Oh my…」まで言ってしまったときに、イギリス人がGodを言わないように表現する方法が2つあります。
Oh my gosh!
Oh my goodness!
どちらも「おやおや、なんてこった」というような意味でGosh とGoodness自体に大きな意味はありません。ただ、筆者の個人的な印象では、この2つの表現はどちらかというと女性のほうが使う頻度が高く、特にGoodnessは、年配のお上品な女性を思わせるフレーズです。
驚いたときに使えるフレーズその2
驚いたりショックを受けた瞬間に使える、おすすめのリアクションフレーズをご紹介します。
例)I can’t believe it!
信じられない!
No way!
ありえない!
どちらもかなり驚いたときに使えます。
人権、ジェンダー配慮のために言い換えが進む英単語

日本語でも同様のことが言えますが、ここ数年、BLM(Black Lives Matter)やLGBTQ+といった社会的な流れから、言い換えが進む言葉が多くあります。ほとんどの日常会話で、しかも英語学習者の私たちが使った場合、問題になることはほとんどないものばかりですが、政治家や有名人など影響力のある人や、ビジネスの場面ではなるべく避けたほうがいいものもあるので、参考になればと思います。
ジェンダーに配慮した言葉

日本語でも、以前は「看護婦」と言っていたのを「看護師」と呼ぶようになったなど。ジェンダーレスへと言い換えが進んでいる言葉が多くあります。
例)Stewardess スチュワーデス → Cabin crew キャビンクルー(客室乗務員)
Policeman → Police officer 警察官
Spokesman → Spokesperson 広報担当者
Call girl コールガール → Sex worker 性労働者
Fireman → Fire fighter 消防士
ただし、現在もSnowman(雪だるま)はSnowpersonにはなっておらず、男性のままです。
Blackがネガティブな意味で使われる言葉

日常会話では、まださほど意識的に言い換えが進んではいませんが、確実に政治家やインフルエンサーといわれる立場の人たちが避けつつあるのが、Blackをネガティブな意味で使っている単語です。
Blackmail 恐喝する
Black list ブラックリスト
Black-hearted 腹黒い
Black market 闇マーケット
日本語でも「ブラック企業」「ブラック上司」のように「ブラック○○」という言葉がありますが、黒人(Black)の人たちに配慮し、今後言い換えが進んでいくのかもしれません。
[All Photos by Shutterstock.com]

あなたが知りたかったことが、この記事で参考になりましたか?
Ai
20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット(蚤の市)散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。
世界のどこにいても、毎日を気楽に楽しめるヒントを共有していきたいです!
【実は日本が世界一】1,403席!最大の木造コンサートホールは森の豊かな
Mar 29th, 2023 | 坂本正敬
日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、日本が誇る、世界一のコンサートホールを紹介します。
【実はこれが日本一】長さ2.9km・3,333段の石段は熊本県にあった
Mar 28th, 2023 | 坂本正敬
日本一高い山は「富士山」、日本一大きな湖は「琵琶湖」、日本一高いタワーは「東京スカイツリー」など、有名な日本一はいろいろありますが、あまり知られていない、ちょっと意外な日本一を紹介するシリーズ「実はこれが日本一」。今回は、階段に関する日本一を紹介します。
南米の日系人と沖縄人が共存し文化が融合する横浜市鶴見【日本の外国人街を歩
Mar 26th, 2023 | 室橋裕和
横浜の中華街や新大久保のコリアンタウン以外にも、日本には外国人の集まる街がたくさんあります。ネパール、ベトナム、タイ、ミャンマーなどなど、海外に行ったような気分になれる外国人街を、外国人コミュニティの取材を続けているライターの室橋裕和が案内します。第5回は、南米と沖縄の人たちが集まる神奈川県横浜市鶴見です。
5大陸・52カ国を単独飛行で世界一周した最年少パイロットは17歳【旅に関
Mar 25th, 2023 | 坂本正敬
1955年に書籍から始まった「ギネス世界記録」。人間が達成した記録や、自然界で起きた「世界一」など、さまざまな世界記録を認定・登録しています。その中から、旅行に関するギネス世界記録を紹介していきます。今回は、自身が単独で操縦する飛行機で世界一周を史上最年少で達成した17歳のパイロットの話を紹介します。
【侍ジャパン30人の出身地ランキング】WBC2023出場選手が一番多い都
Mar 24th, 2023 | TABIZINE編集部
「2023ワールドベースボールクラシック」(WBC)で14年ぶり、3度目の世界一に輝いた侍ジャパン。7戦全勝、ドラマチックな展開で、普段は野球を見ない人も注目しないではいられなかったのではないでしょうか? そんな侍ジャパンの選手30人と、番外編として監督・コーチ・通訳9人、合計39人の出身地を調べてみました。一番多い都道府県はどこだったでしょうか?
【パーソナルジム体験ルポ】安さで有名なアップルジムってどんなとこ?気にな
Mar 24th, 2023 | Mayumi.W
ダイエットはしたいけど、なかなかやる気になれない…。そんなとき、誰かに背中を押して欲しいと思ったことはありませんか? 自分だけでは難しいボディメイクのためのトレーニングや、普段の食生活まで個人に合わせた指導をしてくれるパーソナルジムもその手段の一つ。今回はマンツーマンで理想の体づくりをサポートしてくれるApple GYM(アップルジム)の無料カウンセリングとトレーニング体験に行ってきました。パーソナルジムとはどんなところなのか? どんなふうにサポートしてくれるのか実際の体験の様子をご紹介します!
【世界三大美術館】エルミタージュ・ルーブル・もうひとつは葛飾北斎を見られ
Mar 24th, 2023 | 坂本正敬
世界を代表するとされるものを3つ取り上げて、「世界三大〇〇」と呼ばれるさまざまなものがありますよね。そこで、どんな事物がそういわれているのか調べてみました。あなたはどれだけ知っているでしょうか? 今回は、旅の目的地にもなる世界三大美術館を紹介します。
「確信犯」の本来の意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.41】
Mar 23rd, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、実は本来と異なる意味で使っている人が多い「確信犯」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
【実は日本が世界一】WBC優勝だけじゃない!日本人野球選手のギネス世界記
Mar 22nd, 2023 | 坂本正敬
日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、ちょっとイレギュラーですが現在開催中のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に絡めた野球に関する世界一を紹介します。
【実はこれが日本一】高さ226m!瀬戸内海の島にある塔は東京都庁くらい高
Mar 21st, 2023 | 坂本正敬
日本一高い山は「富士山」、日本一大きな湖は「琵琶湖」、日本一高いタワーは「東京スカイツリー」など、有名な日本一はいろいろありますが、あまり知られていない、ちょっと意外な日本一を紹介するシリーズ「実はこれが日本一」。今回は、広島県の離島にある日本一高い塔を紹介します。