「うざい」は若者だけが使うスラング?
みなさんは「うざい」という言葉を使いますか?10代や学生のころには日常的に使っていたけれど、今は家族やごく親しい友達の前でだけ使ってしまうという人が多いのではないでしょうか?今回は、さまざまな場面での「うざい」を英語で表現!英語ネイティブが実際によく使う表現、しかも、英語ネイティブでない私たちが大人同士の会話で使っても、決して恥ずかしくないフレーズを厳選して紹介します。
「うっとうしい人」を指して使ううざい
うっとうしい人のことを指して「うざい」と言いたい場合を、まずは見ていきましょう。「どうしてうっとうしいのか」の種類によって、しっくりくる表現がいくつかあるのがポイントです!
Awkward こじらせている(=対応がめんどくさい)
Difficult(対応するのが)むずかしい
例)My mother-in-law is so awkward.
義理の母はかなりうざい(めんどくさい)。
When Ben is drunk, he is so annoying.
ベンは酔うと、かなりうざい。
ここでおさえておきたいポイントは、Annoying は、かなりイライラさせられる度が高く、きつく聞こえる直接的な表現です。一方、AwkwardとDifficultは「対応するのがめんどくさくて、うっとうしい」というニュアンスで、どちらかというと大人なワードチョイスと言えます。しかし、実際にネイティブが「○○さんはAwkward(Difficult)」と表現したら、相手の気持ちを汲んで「ああ、○○さんて、ほんとにウザイのね」と理解してあげましょう。
「めんどくさい」と言いたいときのうざい
「洗い物をするのがうざい」「宿題がうざい」など、めんどくさいのでやりたくないことを表現したいときの「うざい」をご紹介します。
It’s a pain.
Painは「痛み」ですが、「それは痛みです」というよりは、めんどくさいというときに使われます。同様にHassle(ハッスル=困難)が使われることもあります。
例)I have to go to the bank tomorrow before work.
明日、仕事の前に銀行に行かないといけないんだよ。
Oh no, that is a pain.
えー、それはうざいね。
I can’t be bothered.
Botherは「相手に面倒をかける」という意味なので、直訳は「私は面倒をかけられない」ですが、「めんどくさいので構ってられない、私にとってはどうでもよい」という意味で使われます。日常会話では本当によく聞く、絶対に知っておきたいフレーズです。
例)I’ve got so much homework to finish, I can’t be bothered!
終わらせなければならない課題がたくさんあるんだけど、うざい!
「飽き飽きしている」というときのうざい
飽き飽きしていて、もういや、というときにも「うざい」が使われます。この場合はTiring, Exhausting(疲れさせる) という表現を使うとよいでしょう。
例)It’s raining again. I am tired of it!
また雨が降ってる。うざい!(もういや!)
ほかにもたくさんある!「うざい」こと
毎日が快適でハッピーに過ごせることに越したことはないのですが、残念ながら日々の生活の中で「うざい」ことっていろいろありますよね?
例)My fringe is annoying (bothering).
前髪がうざい。
It’s so hot and unpleasant.
夏の暑さがうざい(暑くて不快)。
To be honest, I’m not looking forward to the Valentine’s day.
正直、バレンタインデーがうざい(楽しみではない)。
どの場面の「うざい」にもピッタリ直訳できる英語は、残念ながら存在しないのが本当のところです。まずは、日本語でどうして「うざい」のかを言い換えて、めんどくさい、うっとうしい、不愉快、イライラさせられるなど別の表現から、よりニュアンスに近い英語を探していくのがコツですよ!
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