日本語らしい「いい感じ」の微妙なニュアンス
「いい感じ」って英語でなんて言う?
さまざまなシチュエーションで使われる「いい感じ」という表現ですが、「いい(良い)」と言い切らずに「いい感じ」ということで生まれる絶妙なニュアンスを、英語でも表現しましょう!
基本の「いい感じ」
まずは、シンプルに「いいね」と置き換えることができる「いい感じ」をいくつか見ていきましょう。
例)That café looks nice.
あのカフェ、いい感じ。
How about 7 in the evening tomorrow?
では、明日の夜7時はどう?
That sounds good.
いい感じ。
The dress looks good on you.
そのワンピース、いい感じ(に似合っているよ。)
「いい感じ」という日本語の通り、Looks good(目), sounds good(耳), tastes good(舌), smells good(鼻), feels good(心)というように、五感を使って表現することで「私には、よく感じられます」というニュアンスになります。
「ちょうどよい、いい意味で○○」を表すいい感じ
では、「いい感じに暖かい部屋」「いい感じに涼しい部屋」というような場合はどうでしょう?
例)This room is warm (cool).
この部屋は暖かい(涼しい)。
上の表現だと暖かい、もしくは涼しいことは伝わりますが、それが「いい感じ」に暖かい、もしくは涼しいのかがわかりませんよね。主観的な感覚を「いい意味で○○です」と言いたいときに便利なのがnice and ○○というフレーズです。
例)This room is nice and warm.
この部屋はいい感じに暖かい。
The curry was nice and spicy.
カレーは、いい感じに辛かったよ。
このようにNice and の後に形容詞(small, hot, soft, long, slowなど)を付け加えることで「いい感じに○○です」と表現できます。
「いい感じの人」と言いたいときは?
NiceやGoodで、たいていの「いい感じ」を表現することができるのですが、人を指して「いい感じ」と言いたいときには、Pleasant(感じのよい)とDecent(善良な、きちんとした)を知っておくと、とても便利です。
例)The new teacher seems to be pleasant, doesn’t he?
新しい先生、いい感じ(の人)だよね。
The hotel staffs were all decent.
ホテルのスタッフはみんないい感じでした。
特に学校ではあまり習わないDecent(善良な、きちんとした)は、日本語の「いい感じ」にピッタリの単語で、実はとっても便利!
例) He is getting decent salary as a footballer.
彼はサッカー選手としていい感じの給料(十分な給料)をもらっている。
Do I need decent outfits for the tomorrow’s interview?
明日の面接、いい感じの服(きちんとした服)が必要かな?
「○○といい感じなの」という人間関係を表すいい感じ
人間関係を「いい感じ」と表現したいときは?
例)How was the date last night?
昨晩のデート、どうだった?
It went well.
いい感じだったよ。
How are you getting on with him?
彼とはどうなの?
So far so good.
今のところいい感じ。
恋愛関連トークばかりでなく、職場や学校での人間関係はもちろん、仕事や趣味の進み具合にもGoing well(いい感じに進んでいる)やso far so good(今のところいい感じ)は使えるのでおすすめです。
日本語では日常的に使われる「いい感じ」というフレーズ。英語でも、その絶妙なニュアンスを伝えることは可能で、特にNice and ○○と表現する方法は、絶対マスターしたい英会話術!例えば、一見ネガティブに聞こえるOld(古い)も、Nice and oldと言えば「いい感じに古い」つまり「渋い」という絶妙なニュアンスが伝わります!
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