「一緒に」という意味の基本のWith
例)I went to watch the new James bond film with my sister.
妹といっしょに新しいジェームズ・ボンドの映画を見に行った。
Who wants to come with me?
誰か私と一緒に来る?
Would you like to have your tea with milk?
紅茶にミルクを入れますか?
Withの基本のイメージは「○○と一緒に(ともに)」という同伴を表すものです。Withが使われる場面のほとんどが、この基本の意味から来るものばかりなので、Withなら楽勝!使いこなせてますって思っていませんか?実は、日本人の多くが苦手意識を持つ英語表現も、Withを使うことですっきり簡単に情報を伝えられるコツがあるんです!
「着ている、くっついている、持っている」という意味のWith
「緑のコートを着ている女性が私の友達です」と言いたいとき、なんて言う?
The lady who is wearing a green coat is my friend.
緑のコートを着ている女性が私の友達です。
日本の学校ではWhoやWhichといった関係代名詞をかなりしっかり習うため、上のように表現したらばっちり!と思いますよね。ところが、Withを使えば、難しい関係代名詞を使うことなくもっとシンプルに表現できます。
The lady with a green coat is my friend.
緑のコートを着ている女性が私の友達です。
Withを使うことで、洋服やアクセサリーなど身に着けているものの情報を一瞬で伝えることができます。
The guy with sunglasses サングラスをしている男性
The dress with flower pattern 花柄のワンピース
また、身に着けるような物理的にくっついているものだけでなく、特徴や特性を表すこともWithを使うことでできます。
例)The teacher with Irish accent アイルランドなまりのある先生
手段や道具を表すWith
「○○を使って」という手段や道具を表すときにもWithを使います。
例)Would you like to eat with chopsticks?
お箸で食べたいですか?
電車や車で、といった「交通手段」の場合に限り、WithよりもByがよく使われることもお忘れなく。
関係(関連)を表すWith
With ○○で「○○に関して」という意味でもよく使われます。
例)I am angry with her.
彼女に腹を立てている。
Something is wrong with this mobile.
この携帯の調子が悪い。
「ウィズコロナ」は通じない和製英語
新型コロナウイルスのパンデミック以降、「アフターコロナ」「オーバーシュート」「クラスター」「ニューノーマル」など、ものすごい勢いで新しいカタカナ語が生まれ定着してきています。その中でもよく聞いた「ウィズコロナ」ですが、英語ではまったく通じない完全なる和製英語です。
英語圏では新型コロナウイルス感染症はCovidもしくはCovid-19と呼ばれ、Corona(コロナ)は、ほとんど使われていません。また「ウィズコロナ」だと新型コロナウイルスに感染している状況を想像してしまうため、英語では使わないほうがベター。「パンデミック終息後に新型コロナウイルスと共存する社会」という意味での「ウィズコロナ」は、英語ではぴったり当てはまる表現がなく、post-pandemic (パンデミック後の)が一番近い表現と言えます。
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