オミクロン株が急増中!
ワクチンの普及によって、感染者数の高止まりで、少しずつ以前の生活が戻ってきていたヨーロッパやアメリカですが、2021年11月末以降、新たな変異株「オミクロン株」の出現により、ふたたび感染者数が爆発しています。
筆者の住むイギリスでは、すでにオミクロン株が主流となっており、新規感染者数が連日10万人に迫る勢い(12月22日現在)です。実際に住んでいて感じることは、ワクチンを2回接種していてもオミクロン株に感染する人多数。
ただし、自分でできる抗体検査キットで検査を定期的にしていない場合は、気が付かない程度と、軽い風邪のような症状の人が半分ぐらいといった具合です。いまだに新型コロナに感染していない筆者ですが、それが自分でも信じられないほど、友達、同僚、親せき、ご近所など、とにかく誰もが感染しています。
変異株の「株」って英語で何と言う?
(C)askarim/ Shutterstock.com
新型コロナは今までに「英国株」「デルタ株」「オミクロン株」のように変異株が報告されていますが、この「株」って英語で何と言うのでしょうか?
正解はVariant(ヴァリアント)です。
例)Omicron variant was first reported in South Africa.
オミクロン株は南アフリカで最初に報告された。
Variantは「株」というよりは「変形型」が直訳になります。
現在までに新型コロナウィルスの多くの変異株(New variants)が報告されていますが、その都度WHOが、どの程度の深刻さかを示す基準として、VOIもしくはVOCかを提示しています。
VOI Variant(s) of Interest 注目すべき変異株
VOC Variant(s) of concern 懸念すべき(心配な)変異株
徹底したい水際対策
2021年12月21日現在、オミクロン株の市中感染が少ない日本では、海外からの新型株の侵入をできるだけ抑えたい、もしくは遅らせたいということで、ニュースで水際対策について多く取り上げられています。
「水際対策」は島国日本ならではの表現方法で、英語ではBorder measuresと表現します。Borderは国境、Measuresは対策という意味です。Border(国境)を使っているので地続きの国にも使えます。
水際対策のカナメ「検疫」って何と言う?
日本でも次々にオミクロン株の報告がされている「空港検疫」など、水際対策で最も大切な「検疫」って英語で何と言うのでしょうか?
検疫は英語でquarantine (クオレンティン)と言います。
例)Airport quarantine(空港検疫)
英語では「検疫」と「隔離」が同じQuarantineで表現されます。空港検疫というと空港で「検査する」作業のイメージが強いですが、本来「検疫」とは、海外などの別の地域からの新しいウイルスや病原菌の侵入を防ぐために検査し、必要に応じて消毒や隔離をするプロセス全般を指します。そのため「隔離」という意味のQuarantineが使われます。
例)It’s Day 6 of my Covid quarantine.
新型コロナの隔離6日目です。
再び救世主となるか!?ブースター接種
まだあまりわかっていないことが多いオミクロン株ですが、日本を含め世界的に3回目のワクチン追加接種(ブースター)が急がれています。英語でもBooster(ブースター)もしくはBooster vaccine(ブースターワクチン)と呼ばれています。
例)Where can I get a booster in west London today?
今日、西ロンドンでブースター接種できるところはどこですか?
Boosterはもともとは「増強剤(器)」のように何かを後押ししたり、増進させたりするものを指します。現在は、Boosterと言えば、ほぼ100%の人が「新型コロナの追加接種ワクチン」の意味で使っています。
日本でも12月20日より公開が始まった「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」のようにワクチンパスポートを導入する国も増えています。イギリスではVaccine passport (ワクチンパスポート)もしくはCovid pass(新型コロナパス)と呼ばれています。
[All Photos by Shutterstock.com]