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いながきの駄菓子屋探訪79:子どもの居場所として50年!旭川市「三谷商店」

Posted by: 駄菓子屋いながき 宮永篤史
掲載日: Feb 12th, 2022. 更新日: Dec 14th, 2022

全国約400軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は、駄菓子屋探訪で最初に訪れた北海道旭川市の「三谷商店」です。2度目の訪問で歴史を伺ってきたので、はじめて記事にしてみます。

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いながきの駄菓子屋探訪79北海道旭川市三谷商店1


最初に行った駄菓子屋を再訪

駄菓子屋探訪を重ねると、新しいお店を見つける楽しみに、以前訪ねたお店を再訪する楽しみが加わり、とめどなく濃厚になっていきます。そこに駄菓子屋がある限り続く旅。今回は、駄菓子屋探訪で一番初めに行ったお店を久しぶりに訪ね、あらためてお店の歴史を伺ってきました。
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北海道第二の都市、旭川市。街の中心部を通る幅の広い一方通行路、「3条通り」の起点部分に、酒屋と兼業の駄菓子屋「三谷商店」が以前と変わらない姿でありました。「いつ来ても同じかたち」という安心感は、昔ながらの駄菓子屋の特徴の一つでもあります。

駄菓子からカップ麺、地酒、子どもたちのアルバムまで

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出入口が左右2カ所あり、店内の通路はロの字になっています。右側から入ると駄菓子売り場で、左側から入ると飲料が並ぶ冷蔵庫と日用品。奥にはたばこやお酒の売り場、そして来客用のベンチがありました。
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駄菓子の棚の上には、常連さんたちの写真が名前入りで飾られています。近くに旭川商業高校と旭川東高校があり、高校生の利用が多いとのこと。ブタメンなどの駄菓子屋系ラーメンではなく、大きいサイズのものが多数用意してあるのは、そんな食べざかりの世代への配慮から。北海道のご当地インスタント食品「焼きそば弁当」や「地酒」などの、旅人的にもうれしい物が並べられています。
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店内には、店主が「子どもたちの顔と名前を覚えるために始めた」というアルバムもありました。15年ほど前から続け、今やその数は200冊以上。これを見て懐かしむために来店する人も多いそうです。

子どもからのリクエストで駄菓子を置くように

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三谷商店は昭和39年(1964年)、店主の義父が創業。元々は酒・たばこと日用雑貨を扱うお店で、駄菓子を置くようになったのは、代替わり後の昭和53年(1978年)ごろから。きっかけは、親の買い物に付いてきた子どもからのリクエストだったそうです。当時は中学校の1学年に10クラスもあるほど子どもが多く、その後は駄菓子目当ての小中高生の来店が急増。駄菓子屋としても定着し、現在に至るとのこと。
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「私自身は駄菓子屋に通ってたわけじゃないので、初めのうちはなにもわからなかったんですよ。みんなくじ引きが好きだとか、子どもたちは名前を覚えられると喜んでくれるとか、駄菓子も意外とおいしいとか(笑)、そういうのは、やりながら学びました。今ではみんなの居場所になっているし、大人になってからも遊びに来てくれる。やってよかったなと思ってます」

もうすぐ50年

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「自営業は、辞め時は自分で考えなきゃいけないんですよ。嫁いで来てから手伝い始めて、引き継いだのは昭和50年(1975年)ごろだから、もうすぐ50年になります。キリも良いし、元気なうちにそのあたりでスパっと辞めようとも思ってますけど、子どもたちも来てくれてるし、もう少し先になるかな?(笑)」
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アルバムに収められている写真を見ると、その人の名前だけでなく、家族のことや進路など、さまざまな話題を覚えていた店主。年齢を問わずたくさんの人と向き合ってきた、人柄の素晴らしさの一端を見ました。いながきの駄菓子屋探訪、始まりの地、三谷商店。個人的な思い入れからも、「もう少し先まで」ではなく、いつまでも同じ姿であってほしいお店です。
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三谷商店
住所:北海道旭川市3条通1丁目右3号
営業時間:7:00~19:00
定休日:不定休

[All photos by Atsushi Miyanaga]

駄菓子屋いながき 宮永篤史

Atsushi Miyanaga
駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。


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