チーズっぽいという意味のCheesy
英語では、単語の最後にyを付けることで「○○っぽい」と表現することがよくあります。例えば、Cheese(チーズ)にyを付けると、Cheesy(チーズっぽい)となります。
例)This pizza is so cheesy and good!
このピザ、チーズたっぷりで、すごくおいしい!
「ベタな」と言いたいときにぴったりの言葉 Cheesy
Cheesyという言葉は、チーズとは関係ない場面でもよく使われます。
Cheesy music, Cheesy movieは「チーズっぽい音楽」「チーズっぽい映画」ではなく、「ベタな音楽」「ベタな映画」という意味になります。
ほかに「陳腐な、安っぽい、きざな」という意味でも使われますが、ニュアンス的に一番しっくりくるのは「ベタな」と言いたいときです。
例)Where would you like to go on your first date?
初デートにどんなところに行きたい?
It must be TDL! Otherwise, sunset on the beach would be lovely too.
東京ディズニーランドに決まってるじゃない! そうでないなら、夕日のビーチも素敵。
Wow, that sounds well cheesy.
えー、それはずいぶんベタだね。
Cheesyは、映画や音楽、お決まりの涙を誘うハッピーエンドのストーリーなどに使われることが多いですが、洋服や家具のセンス、人の話し方、笑い方などを表すときにも使うことができます。
Cheesy smile と言えば、80年代のアイドルを思わせるような「きざな笑い方」、Cheesy endingと言えば、「ベタな結末」、Cheesy watchと言えば、「安っぽい時計」というように、いろいろなものに使えます。
なぜCheesyが「ベタな」になるの?
もともとは「チーズっぽい」であったはずのCheesyが、どうして「ベタな、安っぽい」という言葉として使われるようになったのでしょうか。
諸説はありますが、19世紀中ごろまではチーズは高級、かつ洗練されたものの代名詞として使われていたそうです。ところが、皮肉が大好きなイギリス人が逆の意味で「安っぽい、陳腐な」人を陰でののしる際にCheese、もしくはCheesyと表現するようになったといわれています。
よい意味としても使えるCheesy
「ベタな」という言葉も、場合によっては「大衆的な」という意味が含まれるように、Cheesyもよい意味で使うことができます。
例)What’s the music in that club tonight?
今夜のあのクラブの音楽は何?
It’s a cheesy pop music night!
ベタなポップミュージックの日だよ!
That sounds amazing. I love Rihanna, Beyoncé and Britney Spears!
最高! リアーナ、ビヨンセ、ブリトニー・スピアーズ大好き!
Cheesy(ベタな)は必ずしもネガティブではないので、Cheesyと言われる趣味のものでも、「好きなものは好き!」と言い合えると会話も弾みます。
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