「やっぱり」が口癖の人も多い?
みなさんは「やっぱり」という言葉、日常生活でどのくらいの頻度で使っていますか? 筆者は、つい話し始めなどに「やっぱり」を無意識につけていることがよくあり、一日に数えきれないほど使っている可能性すらあります。というのも、「やっぱり」はとても使い勝手がよく、さまざまな場面でちょっとしたニュアンスを付け加えられます。今回はシチュエーションごとの「やっぱり」を一緒に見ていきましょう。
気が変わったときの「やっぱり」
「カプチーノください。あ、やっぱりアイスコーヒーにしてください」のように気が変わったときの「やっぱり」をまず見ていきましょう。
例) Would you like something to drink?
飲み物はいかがですか?
No, thank you. Actually, a cup of tea please.
結構です。やっぱり、紅茶お願いします。
Actuallyは「実は、実際は」という意味ですが、気が変わったときや、「えっと、やっぱり○○にします」というときの決まり文句として使います。
例)Are you free on Monday? Actually, Tuesday evening is good for you?
月曜日は空いてますか? えっと、やっぱり火曜日の夜は大丈夫ですか?
予想通りというときの「やっぱり」
「○○になると思った。そうだと思った」と予想通りのことが起こったときに使う「やっぱり」はI knew it(知っていた、わかっていた)が一番しっくりくる表現です。
例)The Omicron variant is now spread all over Japan.
オミクロン株が日本中で広がっているね。
I knew it. Even the strict boarder control didn’t stop it.
やっぱりね。厳しい水際対策でも阻止できなかったね。
日本語でも、何か問題が発生した場合やネガティブな場面で「やっぱりね。だと、思ったよ」を連発されると、若干感じが悪く感じるのは英語でも同様です。I knew it(やっぱりね。わかってたよ)の使いすぎには注意しましょう。
「やっぱり○○すればよかった」というときの「やっぱり」
「やっぱり言わなければよかった」「やっぱり行けばよかった」など過去の判断を後悔しているときの「やっぱり」は、should have +過去分詞を使います。
例)It’s raining now. I should have brought my umbrella with me.
雨が降ってきちゃった。やっぱり傘を持ってくればよかった。
「結局」というときの「やっぱり」
「やっぱり日本食が一番」「やっぱり家が落ち着く」など、「結局、最終的には」というときの「やっぱり」にはAfterall(すべてのことの後で、結局)が使われます。
例)Afterall, home is home.
やっぱり実家が一番。
Afterall, hotpot is the best in winter!
やっぱり冬には鍋が一番!
また、「最終的には、結局」というときにはIn the endという表現もよく使われます。
例)In the end, James decided to quit his job.
やっぱりジェームスは仕事を辞めることに決めた。
一日に何度も使う「やっぱり」。使う度に「今の『やっぱり』は英語では何て言えるかな?」と振り返ってみると、日本語、英語の両方から面白い新しい発見があるでしょう。
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