避けたい電話でのスペリングの聞き間違え
インターネットが便利に使えるようになった現在では、さまざまな手続きや事務作業のほとんどは、メールやオンラインで可能になっています。それでも、緊急の場合や複雑な内容を伝えるときなどに、面倒だけれど電話をしなければいけない場面があるかもしれません。また、空港や駅のカウンターなどでも予約番号や自分の名前を言ったりすることもありますよね。
そんなとき、相手の聞き間違えで四苦八苦した経験はありませんか?
「私の名前はKIMURA(キムラ)です」と言ったのに、「KINULA(キヌラ)さんね」「ああ、KEMUA(ケムア)さんですね」というように、はちゃめちゃに間違ったスペリング(つづり)や発音で伝わってしまうというような状況です。
こんなときに思い出したい、必殺技があるんです!
スペリングを伝えるときの必殺技
さまざまなバックグラウンドを持つ人が多く住む国際的なイギリスやアメリカでは、聞いたことのない名前の人が非常に多く、かなりの確率でスペリングを確認しあいます。
聞き間違えを防ぐために、多くの英語ネイティブがすること、それはそのアルファベットから始まる言葉を言うことで「○○という言葉で使う○○というアルファベットですね?」と確認することです。
例)My name is KIMURA.
私の名前はキムラです。
Could you please spell it for me.
つづりを教えてもらえますか?
Sure. K for Kilo, I for India, M for Mike, U for Uniform, R for Romeo, A for Alpha.
もちろん。KはキロのK、IはインドのI、MはマイクのM、UはユニフォームのU、RはロミオのR、AはアルファのAです。
「○○(アルファベット)for ○○(例に挙げる単語)」という言い方を覚えておけば、聞き間違えを防ぐことができます。
聞き間違え防止用アルファベットの対応ワード早見表
イギリスでもっとも一般的に使われている各アルファベットの聞き間違え防止用の対応ワード表を紹介します。
C – Charlie D – Delta
E – Echo F – Foxtrot
G – Golf H – Hotel
I – India J – Juliet
K – Kilo L – Lima
M – Mike N – November
O – Oscar P – Papa
Q – Quebec R – Romeo
S – Sierra T – Tango
U – Uniform V – Victor
W – Whiskey X – X-ray
Y – Yankee Z – Zulu
自分のワードチョイスでもOK
「上の表を全部、覚えるの大変そう!」と思った人も、安心してください。上の対応表を覚える必要はまったくありません。みんながすぐわかるものなら、ご自身がその場で思いつくものでもまったく問題ありません。
わたしがよく使うのは国の名前、イギリスで一般的な人の名前、野菜や果物の名前などです。例えば、BはBanana(バナナ)のB、TはThailand(タイ)のT、FはFinland (フィンランド)のFのような感じです。
また、上の表ではMは「Mike(マイク)のM」ですが、実はMはNとよく聞き間違われる上にNでもNike(ナイキ ※英語では「ナイク」と発音)という言葉が広く知られているので、私ならMはMilk(ミルク)を使うなど、人それぞれの言葉のチョイスもなかなか興味深いものです。
特に紛らわしいものはこれ!
日本人が苦手とする「L、R」や、誰もが聞き間違えやすい「B、V」,そして「L、M、N」などは聞かれなくても確認しておくほうがベターです。
例)My ticket is TMS 200 VR.
私のチケットはTMS 200 VRです。
So your ticket is TM, M for milk, S 200 and V for Victoria and R for robot.
あなたのチケットは、TM、MはミルクのM、S、200そしてビクトリアのVで、その後ロボットのRですね。
これさえ知っていれば、正確に名前やメールアドレス、予約番号を口頭で伝えることができるので、聞き間違えの心配も無用です。
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