Stuffは「もの、こと」を漠然とあらわす言葉
学校では習わないのにネイティブは毎日使うフレーズや英単語こそ知っておきたいですよね。今回は、その代表とも言えるStuffについて紹介したいと思います。
Stuffは漠然とした「もの」や「事柄」を表す単語です。
例)Sorry, I can’t go out tonight, I’ve got so much stuff to do.
ごめん、今晩は遊べないよ。やらなければいけないことが、ものすごくあるから。
Can you bring your stuff over here?
あなたの持ち物をこっちに持ってきてくれる?
紛らわしい「Staff(スタッフ)」と「Stuff(スタッフ)」
今回紹介している「Stuff」は、日本語での会話の中でもよく使うStaff(スタッフ=従業員)とは一文字違いで、発音もとてもよく似ています。Staffがカタカナの「スタッフ」の発音に近く、一方でStuffの「タ」は、「ト」の口で「タ」と発音する感じに似ています。
イギリスでも地域によって発音の仕方に大きな違いがあり、イングランド北部やスコットランドなど北へ行くほど、Stuffの発音が「ストッフ」に聞こえることが多いです。
ThingとStuffの違いは?
ものやことを意味する言葉で最初に思いつくのは、Thing(もの、こと)という人も多いかもしれません。日常会話ではStuffのほうがThingよりも登場回数は多い印象です。ThingとStuffの違いを見ていきましょう。
Stuffは数えられない漠然としたイメージ
ThingとStuffの大きな違いは、Thingは数えられること、Stuffは数えられない抽象的なことを表現するという点です。
例)I’ve got so much stuff to do.
I’ve got so many things to do.
やらなければいけないことがたくさんある。
どちらも「やらなければいけないこと」という意味ですが、Thingは数えられるので複数形、かつManyを使い、Stuffは数えられないためMuchを使います。
くだけた印象を与えるStuff
ThingとStuffのもう一つの違いは、Stuffのほうが多少くだけてカジュアルな印象があるところです。
例)Smelly things
くさいもの
Smelly stuff
くさいやつ
スラングとまではいかない程度のカジュアルさですが、例えばイギリスのロイヤルファミリーの上の世代(クイーンやチャールズ皇太子)がStuffを使うイメージはありませんが、若い世代(ウィリアム王子家族)なら使うかな?といった具合です。
若干なげやりに聞こえるスラング的Stuff
Stuffは多少カジュアルな印象を与えると紹介しましたが、言い方や使い方次第では、かなりなげやり、適当に聞こえるフレーズもあります。
例)How do you spend your spare time?
ひまなときはどうしてるの?
Nothing much. Watching TV, going for a drink, stuff like that.
特になにもないよ。テレビ見たり、飲みに行ったり、そんな感じ。
文の最後にstuff like that(それらのようなもの)や、and stuff(あと、ほかのこととか)というフレーズを付け加えることで、「ほかにもあるけど、めんどうくさいからここでは言わないけど、そんな感じだよ」という意味になります。
先生からの褒め言葉 Great stuff!
学校の先生や職場の上司が使う褒め言葉の常套句に、Great stuff (よくできました)とGood stuff(いいね)があります。かなり上からのニュアンスがあるので、使うときは注意が必要ですが、言われたらうれしい言葉です。
「おなかいっぱい」という意味のStuff
Stuffには「ものを詰め込む、埋め込む」という意味があるので、Stuffed animal(動物のぬいぐるみ、わたなどが詰められて作られている動物)と言います。
例)I think we ordered too much food, I’m stuffed.
食べ物を頼みすぎた気がする。満腹だよ。
Stuffedを使って「おなかがいっぱい」という表現をすることもよくあります。この場合は、本当にはちきれんばかりにおなかがいっぱいで、これ以上食べたらやばい!というぐらいの満腹を指します。
[All Photos by Shutterstock.com]