ネイティブにウケる「ゴールデンウィーク」
4月末から祝日が並び大型連休となる「ゴールデンウィーク」を、心待ちにしている人も多いかと思います。「ゴールデンウィーク」という言葉は完全な和製英語なので、英語としては通じません。
ところが、「祝日がまとまってある1週間を、日本では『ゴールデンウィーク』と言います」と説明すると、たいていの英語ネイティブは「いいネーミング!」と納得してくれる人が非常に多いです。カタカナの和製英語はなかなか通じないので、「?」というリアクションを受けることが多いのですが、ゴールデンウィークに関してはネイティブに大変ウケる和製英語なんです。
ゴールデンウィーク中の祝日
2022年のゴールデンウィークの祝日と英語での名称を見ていきましょう。
4月29日「昭和の日」Showa day
昭和天皇の誕生日であった4月29日は、「みどりの日」と呼ばれていましたが、2007年以降は「昭和の日」となっています。ちなみに、昭和天皇は欧米では第二次世界大戦や太平洋戦争時代の天皇として大変有名な天皇です。
例)Showa day was the birthday of the emperor Hirohito.
昭和の日は、昭和天皇の誕生日でした。
5月3日「憲法記念日」Constitution Memorial Day
5月4日「みどりの日」Greenery Day
以前は、「憲法記念日」と「こどもの日」の間の日として、特に理由のない「国民の祝日」でしたが、2007年以降はみどりの日となっています。
5月5日「こどもの日」Children’s day
子どもの健やかな成長を祈るこどもの日といえば、「こいのぼり」が日本では風物詩となっています。鯉はcarp(カープ)で、carp streamer(こいのぼり)と訳されることもありますが、こいのぼりの風習を知らない海外の人には、かなり想像がつきにくいものです。
例)In May we display a decoration which looks like a carp family going up in the sky.
5月には、鯉の家族が空に向かって登っていくように見える飾りをつけます。
「祝日」「有給休暇」って何て言う?
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祝日や有給休暇など休日関連の重要ワードも確認しましょう。
祝日は一般的にはnational holiday (国民の休日)ですが、イギリスではbank holiday(銀行の休日)のほうがよく使われます。これは1870年代から銀行が一斉に休んだ際に、ほかのお店やビジネスも休業を余儀なくされたことに由来しているそうです。ちなみにイギリスにはクリスマスやイースターを含めた祝日も、1年間に8日しかありません。
有給休暇は、paid holiday もしくはpaid leaveが一般的に使われます。また、日常会話ではday off が使われることもよくあります。
例)Are you taking any more days off around Easter break?
イースター休みの前後に合わせて、もっと休みを取る予定ですか?
HolidayとVacationの違いは?
イギリスでは、休日だけでなく仕事の休暇を取ること、そして旅行へ出ることもすべてholidayが使われます。
では、よく似ているvacationとの違いは? 基本的にイギリスでvacationを使うのは、夏休みやクリスマス休暇のような「(1週間以上の)長期の休暇」を指します。一方、holidayは1日のお休みから使えます。
ゴールデンウィークも間にある平日にお休みを取ることで1週間以上の大型連休となるので、イギリスでもぎりぎりvacationを使うことができる長さの休暇です。
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