はやくも各地で梅雨入り
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2022年6月6日、関東地方では例年より早く梅雨入りが発表されました。「しとしと雨が降っている」「折り畳み傘が必要」「カビが生えやすい」など、梅雨時ならではのフレーズを英語で見ていきましょう。
「梅雨」は英語でなんと言う?
東南アジアやアフリカ、オーストラリアなど雨期がある国や地域は世界中にあります。日本でも、6月中旬からの1カ月程度は北海道を除くほぼ全国で雨の多い日が続き、梅雨と呼ばれています。
では、英語で「梅雨」はなんと言ったらいいでしょうか? 残念ながら、「梅の雨」をそのまま英語に直訳しても通じません。せっかくの日本らしい風情が失われてしまいますが、「梅雨」はrainy seasonもしくはwet seasonと表現するとよいでしょう。
例)The rainy season has already started in Tokyo.
東京は、すでに梅雨入りした。
Finally the rainy season is over. Summer has come!
やっと梅雨が終わった。夏が始まったよ!
雨の降り方
次に、雨の降り方についても見ていきましょう。
小雨(こさめ)drizzle
例)Is it raining hard? No, it’s just drizzling.
雨、ひどい? ううん、小雨だよ。
drizzleは、小雨や霧雨のような弱い雨のときに使います。しとしと降っているようなときにも使うことができるので、「傘をさすか迷うぐらいの小雨」の場合はdrizzleを使うとよいでしょう。
土砂降り pouring down
傘があっても外に出るのをためらわれるぐらいの土砂降りのときはpouringを使います。pour(注ぐ)は「飲み物を注ぐ」ときに使う表現で「雨が注がれるように降っている」ことを表しています。
例)It’s pouring down. I’m going to wait here for a few minutes.
土砂降りだ。ここで少し待っていよう。
もうひとつ、どしゃぶりを表すおもしろい表現があります。
例)It’s raining dogs and cats.
どしゃぶりです。
「犬や猫も降ってくるぐらいの雨」という古い言い方ですが、実際にいまだに使っている人も多くいます。
梅雨ならではの憂鬱
雨自体はさほど気にならないけれど「梅雨が嫌い」という人の多くが憂鬱に思っていることに、梅雨時期独特の「湿っぽさ」があるのではないでしょうか。
「じめじめする」を表現する言葉にはdamp(ダンプ、濡れている)、sticky (スティッキー、べとべとする)、humid(ヒューミッド、蒸し暑い)があり、そのときの状況に合わせて使い分けてみましょう。
また、梅雨時や夏場の大敵、カビは mould(モールド、 moldのつづりもOK)と言います。
例)Watch out! That bread looks mouldy.
気を付けて! そのパン、カビがはえてるみたい。
梅雨に欠かせない傘、長靴
毎日の不安定な天気に合わせて梅雨時期は傘や長靴が欠かせませんよね? これら必須アイテムは英語でなんて言う?
折り畳み傘 fold-up umbrella
長靴 rain boots
イギリスでは、発案者のウェリントン公爵にちなんで、長靴のことをWellington bootsもしくはWellies(ウェリーズ)ともよく言います。
好きな人はあまり多くない「梅雨」にまつわる英語を紹介しました。とはいえ梅雨時も、この季節だからこその美しい風景に出会えることもまた真実です。
たとえば、雨の日こそより映えるあじさいはイギリスでも大人気の花で、Hydrangeas(ハイドレンジャーズ)と言います。日本では紫や青のあじさいが一般的ですが、イギリスでは買ったときは紫や青でも外植えすると土壌の関係でほとんどがピンクへと変化します。そのため、梅雨時に一面の青が広がるあじさい寺などはヨーロッパの人からは大変珍しく見える景色でもあります。
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